いざ、転職を始めようとすると、浮かび上がる課題の一つが志望動機です。「志望動機は何を話せばばいいのか…」「志望動機がなぜ重要視されるの?」という疑問をお持ちの方に分かりやすくご説明をしていきます。

 

転職活動で志望動機が重要になる理由

    ①転職者のイメージギャップがないかチェック

    志望動機とは、転職者が応募先企業に描いたイメージがもととなります。ですから、この点からどのようなことをイメージし、期待する点があるかが見えてくるのです。もし、転職者のイメージに相違があれば企業実態を伝え、イメージ修正をすることができるので後々のミスマッチを防げます。

    ②転職者の仕事観をチェック

    転職面接では面接対策用に作りこまれたパーソナリティーで面接を乗り切る転職者もいますが、志望動機には転職者の価値観や思考の癖が出やすくなります。ですから、この点を深掘っていくことで建前ではなく本音ベースの仕事観を知るきっかけを作れるのです。
    また、本音に近い話題を話すことで、転職者の人となりも表れるので、社風と合うかを見極めるうえでも外せないポイントとなりえます。

    ③転職者の熱意をチェック

    志望動機の内容や伝え方から転職者が本気で入社を希望しているかも読み取ることができます。一般的な内容で淡々と志望動機を伝えるよりも、応募先企業ならではの魅力に惹かれたことを語り、情熱的に志望動機を伝える方が転職者の本気度がうかがえますよね?本気で入社したいと思ってもらえていれば、入社後に困難があっても覚悟や熱意があるため、乗り越えていってくれるイメージが持てるため、この点も大切となるのです。

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    志望動機の考え方

      ①自分の転職理由や退職理由を整理する

      大抵の場合、退職する時は複数の退職理由や要素があります。決め手となった退職理由が転職する際に採用担当者にネガティブに捉えられるようならば、伝え方を工夫する必要があります。例えば、自分の未熟さ故の退職であれば省みて、次の会社では同じことにならないよう入社への覚悟や意志を示すことで、退職理由をマイナス印象のままにせず、「自分を客観視して振り返りができ、失敗を無駄にしない人材」というイメージを与えられる機会になるかもしれません。

      退職=マイナスな印象という採用担当者も少なくないため、伝え方に注意を払い、アピールチャンスに変えていけるよう退職理由と向き合い、転職への意気込みにしていくことも大切な作業です。

      また、自分の志望動機にフィットする退職理由を企業ごとに使い分けることも転職テクニックの一つです。嘘は言わずに、打ち出し方の強弱をつけることで、上手に退職理由と志望動機を伝えることができるので、採用担当者への伝わり方まで考えて退職理由を言葉にしましょう。

      ②退職理由~志望動機のストーリーを考える

      前職で退職という人生で大きな決断をしているため、退職によって生まれた仕事観と志望動機に乖離があると採用担当者を不安にさせます。例えば、「他業界で活躍したいため」という退職理由があって、同業界の企業に応募をしていたら、「本当に当社を志望しているのかな?」「内定を提示してもうちにきてもらえるのかな?」と採用担当者は不信感を抱くでしょう。退職した経緯から応募するまでの流れが不自然にならないよう気を付けましょう。

      ③企業研究はみっちりと行う

      あまり知らない企業に魅力を感じて情熱的にアプローチをすることは難しいことです。ですから、まずは相手のことを良く知りましょう。企業サイト、経済ニュース、社員の口コミや評判やコネクションを最大限活用し、情報を得るのです。また、多方面から情報を得ることで、様々な視点から企業の実態を知ることができるので、自分なりの見解を持つことにも役立ちます。自分の言葉で志望動機も表現しやすくなるので、気になる企業をSNSでフォローしたり、日頃から企業についてアンテナを張っておきましょう。一つの企業についてじっくり研究することで、他企業と比較する視点を養え、業界への知見を得られるので、企業研究をして損はないはずです。

      ④企業との接点を増やす

      最近では選考前にカジュアル面談やもくもく会等のイベントで社員と話せるチャンスも増えています。こういったチャンスを活かさない手はありません。選考ではないので畏まらずに話ができ、社風を肌で感じることができるので、ネット等では手に入らないリアルな感想を持つことができます。実際に企業の社員と話して感じた志望動機を自分の言葉で伝えられるので、選考通過率も上がることは請け合いです。

      ⑤自分が企業で活躍できる点も盛り込む

      上記の①と②を実行すると、企業についての就業イメージも付き、アピールする方向性も理解ができるようになります。最後にやることは、自己PRを盛り込むことです。企業について知った上でどのように自分の能力が発揮され、企業にとってメリットがあるかも伝えるようにしましょう。
      「自己PRをしてください」という質問も別途ある可能性もあるので、ここでは端的に最後の締めに盛り込む程度でも問題はありません。

      職務経歴書では、「志望理由→志望理由の根拠や体験を説明→自分が活躍できる点など自己PR→まとめ」で400~600文字ほどでまとめると良いでしょう。口頭で話す場合は、より具体的に話し、1~2分以内にまとめましょう。あまり話しすぎてしまうと、採用担当者が聞くことがなくなるので、アピールをじっくりしたい部分は頭出しだけをしておき、採用担当者の興味を引くことも優れたアピール術です。