転職が一般的になりつつありますが、未だに転職は良くないことと考える人も少なくありません。そもそも、転職とは良いことなのでしょうか、悪いことなのでしょうか?今回は転職の善悪についてご説明していきます。

 

転職は悪?それとも善?

転職が悪か善かどうかは最終的には転職者の心持ち次第となります。なぜなら、企業や転職者視点によって転職の善悪の考え方が異なるからです。企業側から見れば退職は労働力を減らすこととなり、他人員を充てがったり他社員に負担がかかるため、良しとはしません。特に終身雇用や年功序列が当たり前だった世代が上役にいる会社ほど、転職=悪と考える会社が多い傾向にあります。

しかし、労働者側から見れば、より好待遇で理想のキャリアを歩める環境があれば転職したいと思う気持ちも当然です。現職の組織体制や評価制度等何かしら致命的な問題があれば、キャリアの観点から考えた時に働き続けても時間の無駄になってしまうケースもあります。自分の市場価値を高め続けるためには、転職をすることが最善の手段ともなり得るのです。

このように立場によって、転職の捉え方が違うため、最後は転職者の考え方や振舞い方次第となってきます。転職を悪い存在としないように、以下のポイントを踏まえることをお勧めします。

 

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転職を悪としないための転職ポイント5つ

    ポイント①:転職を決める時は冷静に建設的に

    まず、最初にその時の感情で転職を決めてはいけません。転職を決断する時は冷静に将来プランまで見据え建設的に考えていきましょう。感情で転職という大きな決断を下すビジネスマンは信用を得にくく、転職を果たしたとしても同じようなケースで転職を繰り返し、自分の価値を貶めてしまうリスクがあります。

    ビジネスにおいて、自分のネガティブな感情や欠点にも向き合わなければいけない場面は多く出てきます。そこから逃げず、立ち向かいクリアをしていくことも社会で働き続ける上では必要なスキルです。転職をするならば、まずは現状の課題と向き合い、同じことがあっても乗り越えられるよう経験値を増やしておきましょう。プラスのことからもマイナスなことからも学びを得られる方が市場価値を高め続ける素養を十分に持っているので、転職に踏み切っても良い結果を呼び込みやすいはずです。

     

    ポイント②:現職で希望を叶えられないか手を尽くす

    キャリアプランを叶える手段は何も転職だけではありません。会社によっては現職の中でも理想のキャリアを築ける可能性はあります。なりたい職種やポジションがあれば、上司に任せてもらえるよう前もって知識やスキル習得をし、周囲に目標のキャリアをアピールしておくことで異動という手段で理想のキャリアを歩めるかもしれません。また、現職で手を尽くさず転職をすると、選考時に「自分の希望を叶える努力をしない人」と面接官に不名誉なレッテルを貼られる可能性もあります。

    特に大手で勤続年数が長い方がキャリアチェンジ転職をすると、大幅に年収が下がることも多く、年収条件も下げずにキャリアチェンジをしたい場合にはまず社内で調整できないかを試みた方が得策です。それでも自分の目指すキャリアが築けないならば、転職を検討しましょう。

    ポイント③:頑張りすぎない

    日本人は世界的に見ても勤勉で真面目な気質を持つ方が多く、中には過酷な労働環境で頑張りすぎて体を壊す方も沢山います。そうなる前に転職を選ぶ勇気を持ちましょう。働くためには体が資本です。それを損なってまで働き続けても労働者の人生に何もメリットはありません。

    ただし、転職者側にネガティブ要素を含んだ退職は真面目な方ほど自信を無くしてしまい、その後の転職活動にマイナスな影響を及ぼすため、気持ちの切り替えをすることも必要です。「ここまで頑張ったから次にいこう」「〇〇経験を身に付けたから良しとしよう」と大変な中でも過酷な環境の中で働き続けた自分を認めてあげましょう。

    ポイント④:立つ鳥跡を濁さない

    退職すると決まったからといって、現職の仕事をおざなりにしてはいけません。人の生き様は去り際に出ます。もし、同業界での転職であれば、退職時の悪態はその後噂となって自分の身に悪い結果として降りかかることもあります。また、退職時にお世話になった人に礼を尽くすことで、温かく送り出して円満退職を果たせます。 もし、現職に出戻る可能性が少しでもあるならば、今後の選択肢をなくさないためにも、現職の社員からの印象を損なわない方が良いでしょう。

    ポイント⑤:転職が正解だったと思えるよう前向きに働いていく

    転職後、働きだしてすぐにミスマッチやイメージギャップがあったとしてもまずは様子をみましょう。なぜなら、すぐに退職をしてしまってはその転職は失敗という結果に終わってしまうからです。どの会社でも入社後のギャップは多かれ少なかれあります。許容できる範囲のギャップであれば、すぐに辞めずに向き合っていった方が長い目で見れば正解だったと思えるケースも多くあります。

    結論、転職を善とするか、悪とするかは入社後に働きだしてからの自分の働き方や考え方次第です。それならば、自分の選択を正解にしていく道を辿り、生き抜く力を磨いていってはいかがでしょうか。