新卒の就職活動のときは「必須!」と言われた自己分析。転職活動の時にもやっぱり自己分析をした方がいいの?新卒の時と、やり方は同じでいいの?と悩まれている方に、お届けします!
新卒採用の時よりも「悩める時間」が少ないことが多い転職活動。効率よく自己分析フェーズを突破してしまいましょう!
必ず必要?転職活動で自己分析が必要な方のタイプ
就職活動のスタートで、「まずは自己分析から」取り組まれた方、たくさんいらっしゃるかと思います。
実は、自己分析は「すべての方に必ず必要なステップ」というわけではありません。
そもそも何のために自己分析をするのかと言えば…
■自分にできることは何か(能力)
■自分が知っていることは何か(興味)
■自分が大切にしたいことは何か(価値観)
この3点を【自分で把握して、人に説明できるようになる】ために行なうものです。
普段から、この3点を人に伝え慣れている方は、改めて自己分析を行わなくても、問題なく就職活動を進めることができます。
「自己分析なんて、やらなくても就活も転職も問題なかったけど?」という方がいらっしゃるのは、普段から自分のことを人に話す習慣がある方が一定数いるからです。
自己分析が必要なく、自分のあった仕事を探すことができて内定にたどり着くレベルの方は、能力・興味・価値観についてバランスよく把握できています。ただ、多くの方は「何かはできているけれど、何かが足りない」という状況です。サッカーが好きだから、サッカー関連商品についてはものすごく詳しい。何かサッカーに関連した仕事がしたいから、ブランドメーカーで仕事がしたい。
上記のケースでは、「興味」については把握できています。これをそのまま「志望動機」にしても、面接官はこの方を合格にすることはできません。
「ブランドメーカーに入社して、何ができるの?」=能力
「これからどんな働き方をしたいの?」=価値観
興味を持っている事よりも、能力や価値観の方が、より重視されるからです。中途採用・キャリア採用では、新卒採用の時よりもさらに「能力」の比重が高くなります。「私は〇〇ができます」を「どのように人に伝えるか」まで把握することが自己分析です。
転職活動をするときに、自己分析が必要かどうか見極める方法
・それなりに自分のことを話すのは好きな方だけれど、これ以上の自己分析が必要なのか悩む
・仕事が忙しくてなかなか自己分析をする時間が取りにくいからできるだけ省略したい
こんな方で、「自分には自己分析をする必要があるの?」ということが気になるなら、次のポイントをチェックしてください!
■転職したい理由は正直「仕事内容が思っていたのと違う」から
■今までの仕事とはまったく違う仕事にチャレンジしてみたい
■学生時代の友人と差がついてしまったような気がして焦る
■今、新卒採用のための説明会に先輩社員として出席しろと言われたら困る
■学生時代に言っていた自己PRと志望動機は思い出せない
2つ以上当てはまるなら、そのまま転職活動をスタートする前に、もう一度自己分析することをお勧めします。
【転職したい理由は正直「仕事内容が思っていたのと違う」から】に当てはまった方
仕事内容が思っていたものと違った場合、「自分ができること」として伝えた自己PRの表現方法や内容が間違っていた可能性があります。また、仕事内容のイメージが間違っていた場合、情報収集の方法についても見直しが必要です。
【今までの仕事とはまったく違う仕事にチャレンジしてみたい】に当てはまった方
現在の「仕事」に不満があるのか、「職場」に不満があるのかを一緒にしてしまうと、「仕事内容そのものは向いていたし、転職市場で高く評価される可能性はあるのに損をしてしまう」ケースがあり得ます。
【学生時代の友人と差がついてしまったような気がして焦る】に当てはまった方
同じようなレベルの能力や価値観だったはずなのに…と感じるなら、転職先を考えるよりもまず、今の仕事について具体的にマイナスを感じている部分をリストアップしてみましょう。
仕事の結果について評価され始めるタイミングは、たとえ同じ会社だとしても一律ではありません。「同期だから同じくらいに結果が出てくるはず。私は結果が出せていないから向いていないのでは…」と誤解しているのかもしれません。
【今、新卒採用のための説明会に先輩社員として出席しろと言われたら困る】に当てはまった方
「実は転職したいと思っているから」が原因にはなりません。
「今の仕事の面白さややりがいは理解している」のなら、転職を考えていても現在の仕事の魅力を伝えることはできるはず。実際に仕事をしていながら、なぜ今の仕事の面白さややりがいを言葉にできないのかを分析する必要があります。
【学生時代に言っていた自己PRと志望動機は思い出せない】に当てはまった方
「よくある志望動機の見本やサークルや部活の先輩の自己PRを借りてきて面接を乗り切りました!」という方は、第一印象や雰囲気で面接を突破できる力をお持ちです。ですが、転職の場合集団面接が行なわれることはレアケースです。個人面接でじっくり今までの仕事内容や志望動機を聞かれた場合、きちんと言葉にできるか確認する必要があります。
転職活動で行なう自己分析のやり方とは?
転職活動の書類選考は、主に履歴書と職務経歴書が使われます。履歴書は応募のための正式書類として個人情報を確認するためのものです。実際に面接でエントリーシートのように使用されるのは職務経歴書になります。この、職務経歴書の内容と面接で、「私は何ができるのか」=「応募する会社の仕事ができるのか」を伝えなくてはなりません。まずは、応募したいと考えている仕事のイメージと、その仕事をするために必要な能力を「客観的に」書きだしてみましょう。まとまった文章にする必要はなく、単語レベルでも構いません。その次に、その仕事を「自分が」できると証明できそうな根拠を書きだします。
多くの方が「自己分析」=今、自分では気がついていない自分の能力を発見することと考えておられるのですが、自己分析のゴールは「仕事とのすり合わせ」にあります。やりたい仕事についての情報・知識がない状態で自分のことだけを追求しても、「どのように相手にわかりやすく伝えるか」のフェーズで「なぜこの人はこの仕事に応募してきたのだろう?」と思われては意味がありません。「次にやりたい仕事のイメージが湧かない」のであれば、具体的な職業知識が不足していることになります。自己分析よりも、仕事研究を「食わず嫌いをせずに」行なうことからはじめることをお勧めします。
迷った時に頼りになる「相談できる人」リストを作ろう
転職活動でするべきこと、タイミングは新卒就活のときよりもさらに「人それぞれ」です。
職務経歴書の例文ひとつとっても、そのまま自分に当てはめて書くのは難しいケースがほとんどです。
「これで合っているのかな?」、「転職は失敗したくない!」、「自分は何がしたいのか、何ができるのかわからなくなった」
こんな悩みがあるなら、客観的なアドバイスができる相手に相談しましょう。
転職活動スタート時には気が付かないこともあります。「1週間以内に返事を下さい」といった切羽詰まった状況で悩むケースもあるでしょう。転職活動をはじめる初期から、「いざという時は相談できる相手」をリストアップしておくことをおすすめします。例えば以下のような相談相手の候補があります。
・転職を経験した会社の先輩や大学時代の友人
・卒業者にも対応してくれる大学のキャリアセンター相談窓口
・ハローワークのキャリア相談
・国家資格キャリアコンサルタントの相談窓口
・転職エージェントのコンサルタント
愚痴を言いたい、今の採用環境について教えてほしい、職務経歴書の添削をしてほしいなど、その時々の相談内容に応じて使い分けができるように、複数リストアップしておくと安心です。「エージェントを通じて転職活動をするかどうかは決まっていないけれど…」とお悩みでもご安心ください。「転職をするかしないか」の時点からご相談にのるケースも少なくありません。ぜひお気軽にメールでお問い合わせください!