転職しよう!と決めてから、実際に次の会社に入社するその日までの期間、どれくらいかかるのだろう?と思っている方、「一日でも早く転職したい!最短ならどれくらいで可能?」と疑問に思っている方、「もっといいところがあるかも?となかなか決心できない。時間をかけすぎても年を取るだけだし、リミットは決めておいた方がいい?」と悩んでいる方、「転職活動に必要な期間」について、まとめてご紹介します!
「転職に必要な期間」のベンチマークを持とう
「いつでも求人は出ているんだし、転職なんてすぐ決まるでしょ!」と考えていたら、意外と時間がかかって驚きました…というご相談、少なくありません。例えばこんな理由で時間がかかります。
- 「転職先を決めてから、今の会社に退職を伝えよう」と思うと、日中は応うように面接などの時間が取れず、日程調整のため案外時間がかかってしまう
- 期待していた職務や勤務地などの条件に合う求人が意外と少ない
- 「営業」で検索しても、結局のところ会社をどのような条件で絞り込めばいいのか悩む
- 経験を生かした仕事にするか、未経験で一から頑張るか結論がでない
- 書類選考は通過するのに、面接で不合格となるケースが続いているが理由が分からない
一般的な転職活動にかかる期間と自分の転職活動スケジュールを比較して、「一生懸命やっているはずなのに、時間がかかっているなあ」と感じるなら、何かやり方を工夫する必要があるのかもしれません。
転職活動に必要な、「平均的な期間」はどれくらい?
まずは、平均的な活動期間についてのご紹介です。
厚生労働省で調査した、転職者実態調査(最新版:平成27年)より、「転職活動を始めてから直前の勤め先を離職するまでの期間」について、正社員でピックアップした数字は次の通りです。
1ヶ月未満:19%
1ヶ月~3ヶ月未満:27.7%
3ヶ月~6ヶ月未満:16.1%
6ヶ月~9ヶ月未満:4.9%
9ヶ月~1年未満:3.1%
1年以上~2年未満:2.9%
2年以上:1.4%
転職活動期間なし:23.6%
「今の会社に誘われたので転職した」といった転職活動期間のなかった方も含めて、なんと7割以上の方が3ヶ月以内に転職先を決めていることになります。特に、一般的な「転職先を自分で探す」方の場合は、3ヶ月をピークに、1ヶ月~6か月程度で転職先を決めている状況です。
転職先を決める前に元の会社を離職される方もいるため、正確な「転職活動期間」とは一致しません。しかし、同じ調査内に「直前の勤め先を離職してから現在の勤め先に就職するまでの期間」があり、
離職期間ナシ:24.6%
1ヶ月未満:29.4%
両者を合わせると54%の方が転職先を決めてから離職したと考えてよいでしょう。
積極的に応募しているにもかかわらず3ヶ月をめどに成果が出ない、応募したいと思える会社が見つからないという場合は、何らかの対策をとることをお勧めします。
- 自分に対する評価が市場価値と合っていない
- 企業の探し方に問題がある
- 履歴書や職務経歴書の書き方に問題がある
- 面接に対する準備が十分にできていない
などなど、さまざまな原因が想定できます。
客観的に判断してもらえそうな転職経験者や、キャリアコンサルタントに相談する、転職エージェントに相談して自分のキャリアに適した企業を紹介してもらうなど、原因を突き止めるための行動が必要です。
転職活動に必要な、「最短での期間」はどれくらい?
「1日でも早く今の会社を辞めるために、最短で転職先を見つけたい!」
「激務の間を縫っての転職活動のため、複数の会社の面接を同時にこなすのは難しい」
「できれば貯まった有給を消化してから退職したい。繁忙期に入る前に転職先が決まるといいけど…」
できるだけ早く、効率のいい転職活動をしたい方、たくさんいらっしゃいます。
1日でも早いスケジュールで行動&希望がかないやすい条件で就職先を探し、企業サイドもペースが早かった場合に、最短どれくらいで転職できるかの例を挙げてみました。
◆「よし!転職をしよう」と決めたその日に済ませること
- 転職サイトや転職エージェントに登録する
- 履歴書用紙を購入し、職務経歴書を準備する
- 今の職場に退職届を出し、民法627条1項に則って2週間後に退職する旨を通知する
◆退職届を出したら
- 現職での引継ぎ業務は一切なく、即座に有給休暇を申請できる状態である
- 今までのキャリアを活かせる職種に応募する
- 引っ越しなどが不要なエリアで応募する(面接に行きやすい)
- 今までの会社での給与が相対的に低かった
◆企業に応募後
- 応募者が集まるまで面接をしない企業がなく、エントリーしたらすぐに面接の連絡が来る
- 面接の日時も、こちらの都合に合わせてくれるということで、すぐに日程が組めた
- 面接がいきなり役員面接・社長面接で、面接時にその場で内定をもらう
- はじめて面接を受けたところがたまたま第一志望で、ほかの結果を待つ必要がない
こんな「偶然」が重なって、全てがスムーズに進んだ場合、「最短2週間程度」の転職可能性もゼロではありません。しかし、現実的には難しい点がたくさんありますよね。
退職届は転職先が決まってから出した方がよいですし、希望する求人が偶然良いタイミングにあるかは未知数です。
応募した会社がどのような選考を用意しているかはわかりませんが、「だいたいスムーズに行って、3ヶ月程度」を目安に考えるのが平均的です。