転職を成功に終わらせるための最終関門が「現職の退職交渉」という方も少なくありません。晴れて内定を獲得しても現職との退職交渉がまとまらず、転職を失敗に終わらすことは避けたい事象です。離職せずに転職活動を進める方が昨今は大多数を占めるため、現職をいかに円満退職するかが転職成功の鍵にもなりえます。本日は円満退職のメソッド、延いては次の仕事を応援してもらえるような退職手法についてお伝えしていきます。

 

円満退職の秘訣

円満退職を果たすための準備は退職交渉をする前から始まっています。それぞれのフェーズごとのポイントを踏まえ、気持ちよく次の会社で働けるよう事前準備をしておきましょう。

転職活動中

①業務の棚卸をする

まずは自分の担当業務内容やかかる時間を書き出し、業務の棚卸をしましょう。退職交渉がこじれる原因の一つに、業務のブラックボックス化があります。上司が部下の業務内容やボリュームを正確に把握していないため、辞められたら困るという心理が強まり退職を引き留めるのです。ですから、転職活動を本格化する前の余裕のある時期に自分の正確な業務内容とボリュームを把握しておきましょう。
職務経歴書を創るにあたっても業務の棚卸は必要な作業となるため、やって損はない作業でもあります。

②棚卸した業務を整理する

長く働いていると、本来の業務以外の仕事も任せられていることもあるため、後任のことを考え、退職前に整理しておくと良いでしょう。不要な業務や特殊な仕事は前もって自分以外の人に、マニュ任せる準備をし、マニュアルを作っておくと親切です。いざ、退職交渉をする時にも自分の担当業務を可視化し、どの程度で引継ぎができるかのスケジュールもおおよそで構わないので立てておくと上司に退職を受理してもらうための交渉材料にもなるので、こちらも抜かりなく対処しておきましょう。

③上司に今後のキャリアについて相談しておく

もし、転職せずに現職で希望のキャリアを目指せるのであれば転職をする必要はありません。ですから、転職前にできる限り現職でキャリア形成ができないかは確かめておきましょう。もし、上司に相談した結果希望のキャリアを歩めないのであれば、退職交渉時にも上司に納得してもらいやすくなる効果も見込めます。退職の予兆があった方が上司も心の準備ができるので、執拗に退職を引き留めることはしなくなります。上司に相談しづらい場合は仲の良い先輩や同僚に相談ベースで持ち掛け、いざ退職をする時にサポートをしてもらえる体制を作っておきましょう。

④転職先への入社日には余裕を持った日時を伝える

内定欲しさに「即日から働けます」「決定後2週間で就業できます」と転職先企業に伝える転職者もいますが、現職中の場合は短期間で就業できるとアピールすることは得策ではありません。なぜなら、退職交渉は人事労務手続きも含みそれなりに時間もかかるので、伝えた期日を守れないリスクも大きいためです。有言実行はビジネスパーソンの最低限のマナーです。約束を守れないことが転職者へのイメージダウンに繋がるため、可能な限り余裕を持った入社日を伝えておくことを推奨します。
また、「〇月〇日から就業可能」という具体的日付よりも「決定後〇ヶ月から就業可能」といった曖昧な伝え方で最終面接をしのぎ、退職交渉完了後に具体的日付を伝える方法が無難です。

内定後~退職交渉

①入社日を伝える

退職交渉時に上司に交渉の余地を与えてはいけません。退職日を上司と相談して決めようとすれば、上司が隙を突き、後任が決まらない等理由をつけて退職を引き延ばす作成に出る可能性もあります。その結果苦労をして得た内定がなくなっては転職活動をした意味がありません。残念な結果にならないよう、次の入社日を伝えた上で、その前の期日に退職日を設定できるように伝えましょう。退職の1ヶ月前に伝えれば最低限のマナーは踏まえているため、強気にいきましょう。

②引継ぎスケジュールを伝える

上司はあなたがいなくなることでその穴をどう埋めるかに頭を悩ませ、退職をなかなか受け入れてくれないケースもあります。ですから、事前に棚卸をしておいた、担当業務とボリュームを可視化し、どのくらいの時間があれば引継ぎできるか等のスケジュールをプレゼンし上司を安心させてあげましょう。後任が決まるまでに時間が必要な場合は、今いるメンバーに対応方法やマニュアルを託し、できる限り迷惑をかけないよう善処する気配りも大切です。

③有給消化できるよう入社日から逆算して退職交渉をする

退職交渉を円満に行いたいがため、有給を消化せずに退職する方もいますが、デキるビジネスパーソンであれば、勝ち得た権利を行使した上で退職できるよう調整しましょう。社会人になるとまとまった時間を取れる機会も少ないので、貴重な時間を有効活用できるよう有給を使うことを見越して退職日を決めてはいかがでしょうか。

 

退職交渉~退職までの期間

退職日まで全力で働く

次が決まっているからといって、手を抜いて残りの時間を過ごしてはいけません。あなたの去り際に今までの生き様がでます。狭い業界であれば、あなたの去り際の評判が知れ渡り転職先でも働きづらくなることもあります。また、退職時に好印象を得ておけば、現職に出戻ってくる選択肢も残しておけます。

全力で今の業務をやり切れば、周囲の理解を得て迷惑をかけることになる上司や同僚にも次の会社での活躍を応援する味方になってくれるかもしれません。これまでの業務の集大成となるような働きぶりを見せ、その勢いで次のステージでも活躍をしていきましょう。