転職をしようと考えた時、多くの人が気にするのは、これまでの転職回数。「他の人と比べて自分の転職回数が多いのか?」と不安になると、自分がセーフorアウトどちらで判断されるのか気になるはずです。

そこで転職回数のセーフラインがどこにあるのか、年齢ごとにどう変わっていくかなどをご紹介します。面接での答え方についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

転職者としてのセーフラインとは?

転職回数は年齢やその内容も含んで判断されることが多いため、一概に◯回以上がアウトと決まっているわけではありません。ただ、敬遠されない転職経歴は感覚値として存在します。代表的なものを下記にまとめました。

ポイント①:1年以内の退職がないこと

まず気になるポイントとしては、回数もそうですが1年以内の退職がないかどうかです。新卒の時ならまだしも、その後の転職で1年以内の退職をするということは、3つの問題がある可能性が考えられます。

1つ目は、「転職の軸がずれている」こと、2つ目は「想像力がない」こと、そして3つ目は「継続力がない」ことです。1つ目の転職の軸がずれていることについては、自己分析不足で自分の転職の軸を勘違いして入社し、入社後にミスマッチだったと気づいた可能性があると考えられます。

2つ目の想像力がないことに関しては、業界研究不足あるいは企業研究不足という可能性もありますが、求人情報に書いてあることを文字通りにとらえてしまうという問題。「こう書いてあるけれど、きっとこういうこともあるだろう」など頭の中で展開できないため、実際に入社してみてミスマッチがあることに気がつくのです。

3つ目の継続力がないことについては、そのままですが何か困難があったとしても諦めてしまう癖がついているという問題です。諦めるのではなく「打てる対策を打ったのか?」、「(考えておけば)事前に避けられたのではないか?」などについて突っ込まれる可能性があります。

ポイント②:3年未満という短期間の転職を繰り返していないこと

次の代表的な例としては、「3年未満という短期間の転職を繰り返していないか」というポイントです。新卒でも3年働けば一人前と呼ばれるような時期ですが、その後はある程度速度を上げてキャリアを積むか、ある一定の年数を積むかという成長形態になるのが一般的。

仮に速度を上げるか、レバレッジをかけるような戦略がない成長の場合は、3年未満の転職を繰り返すとあまり良い印象を与えないことが多いです。同業種の場合は年収だけですぐ転職をしてしまう人、異業種の場合はやりたいことが定まらない人と見られる可能性も高いでしょう。やむを得ない事情があったとしても、3回繰り返してしまうとあなたに原因があると思われる可能性があるため、3回を超えないように注意しましょう。もし、現時点で超えてしまっている場合は、あとでご紹介する面接の答え方を参考にしてみてください。

 

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転職回数よりも注意したいこと

転職をする際、転職回数よりも注意したいポイントとしては、転職・退職理由の一貫性です。あなたが転職した回数ごとに転職と退職理由があります。それぞれをまずは書き出して見てみましょう。そこに将来の目標に向かっていっているという一貫性や、職種、あるいはポータブルなスキルの積み上がりが見えるでしょうか。

もしそれがない場合は後付けで構いませんので、考えてみてください。業種を問わずに同じ職種を経験してきたとしたら、それを活かせる職場やスキルはないでしょうか?やりたいことがない場合でもこういった考え方をしていけば、自分の能力が活かせる職場に好印象を与えることができるはずです。

面接での答え方のコツ

転職回数が多い場合、面接でどう答えればよいかというコツをご紹介します。

理由のポジティブ転換

特に退職理由はネガティブなものになりがちではありますが、ポジティブに転換するようにしましょう。また、転職理由も同様です。退職するときにどのようなことがやりたくて退職したのか、を明確に伝えられるようにすることが重要です。

退職したときのネガティブ面を引き出す質問をされる場合もありますが、その場合は自分のキャリアプランで決めたことと伝えるようにしてください。

退職前の検討事項

ブラック企業だった、給料の遅配があった、あるいはハラスメントがあったなど、やむを得ない事情で辞めざるを得なかった場合の答え方もご紹介します。

やむを得ない事情であっても、「仕方ない」という姿勢よりは、「こう努力したけれども改善されなかったため退職という結果になった。不本意だったが自分のキャリアプランがこのままでは実現できないと感じたため、退職をした」という風に伝えるようにしましょう。

できればマイナスの転職理由は伝えないのがベストですが、話さざるを得ない場合はそのように答える方法もあります。

目指したことを実現できたか

転職回数に注目されすぎる場合もありますが、そういった場合は転職理由→実際に転職を経験して得たこと→次の職場でさらに活かせたこと→今回御社に入ることができたら活かせるポイントなどのように伝えましょう

転職理由を聞いてくる企業は多いですが、一般的にはその企業のことしか聞かれない場合があります。しかし、前職・前々職での経験を単なる転職回数で片付けるのではなく、立派なキャリアであることをアピールすることは大切。

目指したことを実現できている人材ということと、今後はこの企業で長く働かなくてはならない前向きな理由を作って伝えるようにすると「また退職をするのでは」という心配をされずに済みます。前向きな理由の作り方としては、「将来的にやりたいことがこの企業でなければ実現できない」とキャリアプランとの結びつきを持たせた理由にすると、スムーズに伝わるでしょう。

 

まとめ

転職で、「これが不合格の理由になるのでは」と気にかかってしまう転職回数。しかし、今回ご紹介したような伝え方や注意点を参考にして臨めば、これまでの面接とは異なる反応を得ることができるはずです。

転職回数が多い時に企業が気にするポイントを意識して対策し、ぜひ志望企業の内定を勝ち取ってください。