「中途採用の面接は、新卒採用の面接と何か違うところがあるのかな?それとも同じだと思っていていいのかな…?」そんな心配をされている若手社会人の方に、「はじめての中途採用面接を突破するための基礎知識&最初の5分の勝負の仕方」をご紹介します!

 

「新卒採用の面接」と「中途採用の面接」の違い

「面接」と言えば、多くの方にとって学生時代に経験した新卒採用試験の面接が思い出されるのではないでしょうか。同じ「就職試験・面接」ではありますが、新卒採用と中途採用では大きく異なる点があります。同じ感覚でいると、思わぬ失敗を招いてしまうことも。まずは新卒採用時の面接との違いから確認していきましょう。

基本的に集団面接はない

採用人数が多い企業であれば、数十人~数百人規模の採用を行なうこともある新卒採用。応募者も数千~数万人単位で集まります。そんな集団のなかから面接をする場合、いちどに多くの学生を面接できる「集団面接」や「グループディスカッション」は欠かすことのできない選考手法です。中途採用を新卒定期採用の募集と同時に行なう企業もゼロではありませんが、基本的に新卒定期採用と中途採用は選考ルートが異なります。企業によっては人事部内に異なる専任スタッフを置いていることも珍しくありません。

中途採用試験の場合、基本的には新卒採用で確保する人数よりも少ない採用人数を予定します。また、採用人数が多い場合でも、部署や職種、勤務地ごとにターゲットとなる対象者に求めるスキルや経験、年齢などが異なるため、「同じような条件のひとを一堂に集めて選考する」ということはできません。現職ありの方であれば、面接に対応できる時間に限りがありますから、時間の調節も難しいのです。そのため、はじめから最後まで個人面接のみを想定していることが一般的です。

筆記試験も同日に行うなど、ステップが少ない

中途採用でも、SPIなどの筆記試験を課す会社はあります。WEBから自宅で受験させるケースもありますが、ペーパーテストなら面接日に行なうなど、新卒採用と比較して選考のステップが少なくなる傾向があります。

「新卒のほうが、ハードルが高い」ということではなく、単純に応募者を効率よく選抜するために、応募数に応じた選考ステップを課している結果です。

直接の上司になる人が面接官である可能性が高い

面接官役を人事がすべて行なうか、配属先の上長や担当役員などが行うかは会社によって異なります。新卒採用では、多くの部署に配属可能性がある総合職として試験を受けますし、何人もの面接官が選考にあたるため、人事部以外の社員が面接官であっても「実際に自分の部下として配属されてくるかもしれない」という意識はそこまで強くありません。一方、中途採用で人事部ではない社員が面接官を担当する場合、配属予定の部署から面接官を担当することがよくあります。ほしい人材を一緒に働く社員が選べるようにとの意図です。

会社によって選考の進み方&スピードが大きく違う

新卒採用でも、会社によって何次面接までステップがあるかは異なりますが、書類選考→Webテスト→一次集団面接→二次集団面接→三次個人面接→内定といったステップの会社が比較的多くなります。書類選考の締め切りから内定まで、早くとも1ヶ月~2ヶ月はかかるのが一般的です。

一方、中途採用の場合は選考ステップや合否の連絡の期間が会社によって大きく異なります。面接に行ったその場で内定を提示されることも珍しいことではありません。

圧迫面接はある?

「新卒採用の面接と比べて驚いた」という感想が多いのが、「圧迫面接ではないか?」と感じる面接が増えることです。ただし、実は面接官としては「圧迫面接」という意識はないことがほとんどです。

学生に対して面接をするときは、経験や知識、スキルといった「実務」について質問をすることはありません。一方、中途採用の場合、やはりこれまでの経験を重視して選考することになります。面接官が疑問に感じた点、自社が求めている「即戦力」のレベルに達しているか、これまでの実務経験の詳細を確認したいと考えています。

「学生時代にいちばん力を入れて取り組んだことを教えてください」「壁を乗り越えた経験を教えてください」といった「定型質問」が少なく、事前に準備できない質問が多い中、ときには発言に矛盾が生じたりすることもあるでしょう。

「先ほどは~と仰っていましたが…」「つまり、~ではないということですか?」など、厳しく感じる質問が続くこともありますが、面接官としては圧迫面接をしているつもりはないことがほとんどです。落ち着いて対応すれば問題ありません。

 

最初の5分が大切な理由とは?

新卒採用の面接と、中途採用の面接の違いをおさえたら、「中途採用の面接では最初の5分が大切」な理由がわかります。

まず1つ目は、面接官の「集中力」の違いです。個人面接では、集団面接のように比較対象となるほかの応募者が同席していません。つまり、面接官の意識はあなた一人にずっと集中していることになります。同じ「5分間」でも、収集できる情報量が違うのです。

2つ目は、「結論を出さなくてはならない」という意識の違いです。新卒採用では3~5回程度の選考ステップがあり、1次や2次面接担当の面接官は、「ちょっと合否を迷うところがあるから、次回の面接官に判断してもらうか…」という先送りができます。それに引き換え、選考ステップの少ない中途採用では、「自分がOKを出したら、次は役員で最終」という少ないステップで合否が決まってくるため、「迷うからもうちょっと話を長く聞いて、評価シートにいろいろ書き込んでおくか…」ということをする必要がないのです。

3つ目は少し残念な理由です。中途採用の場合、「どの部署に人員補充が必要か」明確なケースが多いため、直接自分の部下や同僚になると考えながら面接をするケースが増えます。このとき、無意識に面接官が「自分の好み」を反映しがちです。「知識よりもとにかく元気な方が」「冷静で落ち着きのあるタイプと合う」など、会社から指示されていない選別を行なってしまうのです。これは「第一印象」が大きく左右するので、「最初の5分」が重要になります。

最後は、営業職、もしくは接客・サービス職に限定した採用の場合です。特に、新規開拓が業務内容に含まれる場合は、「顧客に与える第一印象」を重視する傾向があります。「じっくり話を聞いてみると、間接部門に向いていそうだな…」といった、複数の部署に配属可能性のある総合職採用のときでは面接突破できた方が、中途採用では不合格、ということが起こるのです。

 

面接官が自分に対して持つ第一印象を想像してみよう

中途採用では「最初の5分で勝負はほとんど決まってしまう!?」理由、お分かりいただけたでしょうか。この短い時間でよい印象をもってもらい、「話の内容に興味を抱いてもらう」ための工夫をする必要があります。

「経験は少ないものの、明るく前向きでチャレンジしたいという意欲がある」と判断してもらいたいのなら、若々しい髪形や服装で、声を張って話す。「今までのキャリアを活かして、さらに知識を身にけたいと考えている」と判断しもらいたいなら落ち着いた雰囲気で、知性を感じさせる身振りを意識する。

感じとった第一印象と、話す内容が一致することで、面接官は応募者に対してさらに興味を持ちます。自分の第一印象と「人に思われる第一印象」に乖離がある方は要注意です。転職活動をする前に、自分の第一印象について第三者に客観的にチェックしてもらうことがおすすめです!