「この仕事、向いていないかもしれない…」社会人経験のある方なら、いちどは頭をよぎったことがあるお悩みではないでしょうか。なかでも、入社数年以内の若手営業職が悩みがちなのが「自分は、本当に営業職が向いていないのではないだろうか…」というお悩みです。

・自分の仕事適性についてどうやって判断すればいいのか?

・会社によって仕事内容が大きく異なる営業職の仕事内容をどのように把握すればいいのか?

・仕事適性を役立てる仕事探しにどのように取り組めばいいか?

自分の営業適性に自信を無くしてしまった若手社会人のみなさんにぜひ読んでいただきたい内容です!

 

営業職の適性とは?

 

適性診断①:コミュニケーション能力が高いか?

営業職は、人に会ってコミュニケーションをとることが多い仕事です。人と会うことが好きなほど向いています。ここでいう「会うのが好き」の意味は「話好き」ではありません。会話のキャッチボールができてはじめて、商談が進むようになります。相手の性格をつかむことも大事です。 そのために「わかりやすく話す力」「察知力」「ヒアリング力」が必要です。コミュニケーションスキルは高いほど有利で、意外と聞き上手というのはポイントです。相手の話が長く退屈な状況であったとしても、よく聞いて気分良くなってもらい、良好な関係を築き続けることが必要になります。 営業は、決して自分の伝えたいことだけを知らせて物を売ることが仕事ではなく、お客様の気持ちに寄り添い、何を思っているのかをキャッチしながら信頼関係をつくり、時には話の誘導をすることも必要です。

 

適性診断②:ストレス耐性が高いか?

ノルマも多く、ストレスを溜めやすい仕事のため、自らうまく目標設定を行いながらこなしていけないといけません。 ノルマが厳しかったり、売り上げが獲得できない厳しい時期もあるかもしれません。そんな時でも何事もポジティブにとらえられる人は営業向きだと言えます。営業職はきつい仕事だといわれますが、向いている人にとっては、きつい仕事と感じることがありません。 ストレスに強かったり、ストレス発散法を持っていると、営業職の仕事とうまく付き合うことができるので、合う人は「きつい」「行きたくない」などと思うことはほとんどありません。ノルマなどからくる重圧に対するストレス耐性は、日々の仕事に大きく影響します。 また、営業職にとってトラブルはつきものです。冷静に対処しなければならない事が日々発生します。

 

適性診断③:マメにお客様の気配りができるか?

顧客からの信頼をえる為にはマメさが重要です。 営業は、まず人として信頼を得る必要があります。特に個人向けの営業では、人と人の信頼関係で取引をすることになるので、マメな行動や気配りできることが必要で、真面目で誠実なことも重要です。これが当てはまるのであれば、男性女性問わず営業向きな人と言えます。 営業の信頼関係構築は、どんなに機械化が進んでも必要とされています。

 

適性診断④:好奇心旺盛でフットワークが軽いか?

会話の引き出しを多く持っている方が、幅広く誰にでも話を合わせることができるようになります。偏った知識だけ持っていても、相手とキャッチボールと信頼を得ることはできません。そのため、常に情報を仕入れる好奇心の旺盛さは必要です。相手の状況や、課題、要望を把握するためには幅広い情報の吸収が必要です。 好奇心が強い営業は、社会の動きを常にチェックすることを自然と行っているため、継続的に新しい提案を行うことができます。

 

適性診断⑤:自分なりに目標設定ができるか?

数字を追うことに前向きに取り組むことができる姿勢が必要です。 たとえ困難なことでも、行動の目標をしっかり立て、前向きに乗り越え方を考えて行動できる人は、営業向きです。 時代やお客様のニーズが常に変化する状況で、随時進化が求められることも多々あります。一つ一つの目標を立ててクリアし、立てた最終的な目標に向かって行動しなければいけません。

営業は、言われたことを正確かつ早くこなすだけの作業者ではありません。最初しばらくの期間は、それだけが仕事の場合もありますが、根本的に能動的に行動しなければならない職種です。売上・利益を伸ばすために、常に目標設定と工夫は必要です。

 

 

「仕事に向いていない」ではなく「職場に向いていない」可能性

 

「仕事に向いていないかも」という気持ちを抱えてしまうときの大きな原因のひとつに、「職場の人間関係」があります。

どんなに「性格が悪い上司や先輩」であったとしても、彼らの営業成績がトップクラスであったとしたら、不思議なことに、社内の人間関係は一見良好に見えたりしませんか?

一方、いつもニコニコしていて出入りの業者さんたちにとても好かれているような先輩なのに、「営業成績万年最下位」で、上司どころか後輩にも馬鹿にされがちな先輩社員の姿もあるのではないでしょうか。

このように、仕事の出来不出来、つまり営業職であれば「営業成績」が職場の人間関係に影響することはしばしばあります。

特に新入社員のころは、「同期でだれが一番早く契約を取るか」「同期でだれがいちばん契約金額が多いか」といった競争をすることが多くなります。

もちろん、個人の能力や頑張りが結果に関係することは間違いありませんが、契約件数が少ない若手社員のうちは、「誰が上司だったか」「たまたま割り振られた担当エリアがどこだったか」という「運」としか言えない要素も大きく影響します。

 

「今年の新入社員の中で○○くんが部下に来てくれてよかったよ」と温かく迎えてもらえるか、

「なんでこんなに時間がかかるの??」と冷たくあしらわれるか。

入社してほんのわずかな時間の結果だけで判断されてしまったと感じていませんか?

 

ここまで極端な「結果主義」の職場ではなくても、初期の営業成績が悪かったことで自信をなくし、他の業務や先輩社員とのコミュニケーションにも消極的になってしまったというケースもあるでしょう。職場で丁寧なフォローアップや励ましがあれば立ち直れる機会もたくさんありますが、個人主義の職場ではそうした声かけの機会も少ないかもしれません。

こんな「職場の人間関係のぎこちなさ」を、自分の営業適性と関連付けてしまうのはもったいないことだとは思いませんか?

 

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営業の仕事は多種多様で、求められる能力は職場によって異なる

 

ここで、今度は「入社してしばらく立った頃」のことを思い出してみましょう。

入社後に営業に配属されしばらく経ったとき、「思っていたのと違うな」という気持ちになったことはありませんか?

 

「営業って、もっとお客様とコミュニケーションをたくさん取る仕事だと思っていた

「まさかこんなにたくさん覚えなければいけないことがあるなんて

「良い商品だと思っていたのに、こんなに売れないなんて思っていなかった」

「クレーム対応なんて、めったにないと言われていたのに自分はもう3回も受けている」

「思っていなかった」というギャップが、仕事内容そのものだとしたら、事前の「企業研究」「仕事研究」が不十分だった可能性が非常に高いのです。

 

「たくさんの人と会える仕事」だと思って、初対面の人とパッと仲良くなるのが得意な方が、「顧客の知識をたくさん身に付け、数社のロイヤル顧客に対応する営業職」の会社に就職してしまったら?

「車の運転が大の苦手な方」が、毎日100キロ以上営業車で走り回る支店に配属されてしまったら?

「人の顔と名前を覚えるのが苦手」な方が、カウンター営業で、リピーターのお客様を対応する仕事に就いてしまったら?

 

たまたま入社した会社の営業職のイメージが、自分の考えていたものと同じであればほとんどの方は問題ありません。自分の得意なことや苦手なこととマッチしていない能力が必要とされる仕事だと考えていれば、そもそもその会社を選んでいないはずです。

「こんな仕事だと思っていなかった…」というイメージギャップも、「意外とやってみたら楽しかったな!」という内容であれば問題ありませんが、「こんな仕事だと知っていたらこの会社には入社していない」と考えているのなら、「営業」という職種そのものへの否定をする必要はありません。

 

 

自分の「適性」と「本当の仕事内容」を客観的に結びつけよう

自分の適性は、表面的な仕事理解では判断できません。

・どんなコミュニケーションの取り方を好むのか

・ほかの人よりも上手にできることは何か

・人によっては苦痛に思うことでも、自分にとっては問題なく取り組めることは何か

・興味を持って話を聞けることはどんな分野なのか

こういった、あなたの「能力」や「スキル」に関係するポイントと、仕事の特徴を結び付けて活かすことが「適性」です。

 

営業は様々な職種のなかでも、仕事スタイルのバリエーションが多い職種です。

「自分一人では、また学生時代の就職活動のように、仕事について間違ったイメージを持ったまま、転職活動をしてしまうかもしれない…」

「本当に自分は営業職に向いていないのか、第三者の意見が聞いてみたい」

「営業職の魅力を、もう一度確認してみたい」

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