社会人になると「好き嫌いで仕事をしてはいけない」と言われる場面もありますが、好きな気持ちを味方に付ければ仕事の質を高め、人生のクオリティ向上を果たすこともできます。人によって好きなもの・好きなことは様々です。自分の趣味や特技から好きなことを仕事にする方も沢山いますが、営業経験者&営業希望者であれば好きな商材(商品、サービス、業界等)に携わることで好きを仕事にすることもできます。 今回は好きを仕事にするメリット、デメリット、好きを仕事にする前に考えるべきポイントについてお話をしていきます。
好きなことを仕事にするメリット
成果を出しやすい
自分の好きなものだからこそ、やる気や集中力が出て成果に繋がりやすくなります。仕事に関わる勉強や情報収集も興味がないものは覚えることに苦労しますが興味のある分野の場合、寝食問わず学ぼうという気持ちになりやすく、自主的に仕事に関わるキャッチアップをするようになります。情熱が仕事に向くことで業務のクオリティを高め、自然と成果として表れやすいことも特徴です。
やりがいを得やすい
好きなものだからこそ、関わっているだけで楽しい気分になれたり仕事の満足度も得やすい傾向にあります。好きなものの特性にもよりますが、先行して情報入手ができたり、発売前に商品を試供してもらえる特典もあります。また、営業活動を通して自分の好きなものの良さを他の人にも理解してもらえたり、自分の手で好きなもののファンを増やせるのでやりがいも一入です。
続けていきやすい
好きなものに関わっていると時間の経過も早く、主体的に仕事に取り組めるため、好きではないものを扱うよりも疲れにくくなります。また、仕事で辛いことや壁にぶちあたったとしても、好きなものを仕事にすることが心の支えとなり、乗り越えていけるケースもあります。好きというポジティブな感情を仕事に向けられることで、前向きに働いていけるため、労働が苦にならなくなるのです。
好きなことを仕事にするデメリット
好きなことが好きじゃなくなるかも
好きなものの種類や程度によりますが、仕事としてやってみると好きではなくなる可能性もあります。成果や報酬を生み出さなくてはビジネスとして成り立たないため、好きなことに金銭が絡み嫌いになってしまう人も多いのです。趣味レベルなら良くても仕事となると話は別という可能性もあるため、好きを仕事にする時は慎重に検討しましょう。
客観視ができなくなる
自分の好きという感情が邪魔をして、ビジネスの視点で物事を見れなくなる事例もあります。好きな気持ちが大きすぎると、相手のニーズを無視した営業をしてしまうかもしれません。好きという気持ちをコントロールし、お客様の視点を忘れずに業務に臨めなければ好きを仕事にしない方が良いでしょう。
好きなことで稼げないリスクも
いくら好きなものでも稼ぎにならなければ職業にするには不向きです。多くの人が「働く=収入を得る手段の一つ」であるため、自分の生活を成り立たせられない場合は好きを仕事にはしない方が良いといえます。ですから、もし、好きなことが儲けになりづらいならば、主となる収入がある状態で、副業や趣味の延長で好きなことを仕事に加えて様子を見るところから始めると、大きな失敗なく好きなことを仕事としてチャレンジしていけるのでお勧めです。
好きを仕事にする前に考えるべきポイント
感情ではなく冷静に考える
好きという感情は大切ですが、感情に振り回され人生の大きな選択をしてはいけません。数年後のキャリアや将来像も描いた上で時期や働き方など慎重に考えていきましょう。また、プライベートのライフイベントも考慮した上でキャリア設計をしていくようにしましょう。特に女性の場合、プライベートな理由で仕事を変えざるを得ないことも多いので、この点鑑みることも重要です。
好きなことを仕事にした時の具体的イメージを描いておく
好きを仕事にした時に「イメージと違った…」と失敗を嘆く方も少なくないため、働きだす前に具体的イメージを膨らませましょう。仕事によっては割り切らなくてはいけない点や好きだからこそ辛い状況もあるはずです。希望の仕事の経験者の口コミや評判、先輩社員の体験談等を調べ、就業イメージを付けておくことも大切です。
腹を括って好きを仕事にする
軽い気持ちで始めず、好きを仕事にするにあたり目標を決めておきましょう。何も決めず仕事を始め、自分に合わず挫折して辞めることになると、自信を失い後の転職活動に悪影響が出てしまうかもしれません。しかし、目標と覚悟を持って「ここまではやる!」というラインを決めてやり抜けば、「好きを仕事にしてみた結果自分に合わなかったけれども、合わない環境下でも目標達成できた」という経験を自信にできます。ただの失敗談に終わらせないためにも、覚悟を持って好きなものを仕事にすることに挑みましょう。