営業職から転職したいと考えている若手ビジネスマンは非常に多いと思います。その理由はさまざまですが、特に多いのがノルマのきつさや、業務時間の多さではないでしょうか。
営業職を辞めること自体はそれほど難しいことではありませんが、別の職種へ転職を考えているならいくつかおさえておくべき注意点があります。本記事で紹介する注意点をおさえておけば、未経験の職種への転職も可能です。この記事では営業職からの転職で注意すべき点や、転職を成功させるコツ、おすすめの職種について解説します。

■営業職からの転職で注意すべき点2つ

まずは、営業職からの転職で注意すべき点を2つ紹介します。営業職から転職する場合、転職先の面接で問われることや、現職での退職手続きなど、事前に対策が必要です。これらのポイントをおさえて転職を成功させましょう。

退職理由はポジティブに伝える

前職の退職理由は、必ずポジティブな内容にして伝えましょう。
ノルマのきつさや拘束時間の長さなど、ネガティブな理由で営業を辞めたいという人も多いと思います。しかし、それをそのまま転職先の面接で伝えてもマイナスイメージにしかなりません。かといって、嘘を言うわけにもいきませんよね。本心で思ってもいないことを述べても、会社の採用担当は簡単に見抜いてしまうでしょう。

ではどうすれば良いのか。対策としては、ネガティブな退職理由は裏返してポジティブな内容に変換するのがおすすめです。

例えば、「新規の飛び込み営業がきつい」という理由で営業職を辞めたいのであれば、「既存の顧客とより深い信頼関係を築いていきたい」といった理由に変換できます。このように、営業を辞めたい理由を明確にしたうえで、「じゃあ次の会社でどういうことがしたいのか」という基準をもとに、退職理由をポジティブな内容に変換するのがコツです。

前職の悪口や愚痴になりそうな内容は避ける

転職理由として、前職の悪口や愚痴になりそうな内容は避けましょう。なぜなら、「うちの会社でも同じ理由で退職しそうだな」と思われる可能性が高いからです。

例えば、営業職を辞める理由が対人コミュニケーションにある場合、次の会社でも人間関係がうまくいかなかった場合、同じことを繰り返してしまうでしょう。

また、単純に前職の悪口や愚痴は、聞く側もあまり気持ちの良いものではありません。「この人はビジネスの場でこういうことを言う人なんだ」と捉えられてしまう可能性が高く、なかなか採用にはつながらないでしょう。

もし前職での退職理由が悪口や愚痴になってしまいそうなら、それを改善するために取り組んだことや、自分なりの工夫について話すのがおすすめです。そうすれば、前向きに業務改善に取り組める人材であることがアピールできますし、聞く側としても不快な気持ちにはなりません。

■営業からの転職を成功させるコツ

では次に、営業からの転職を成功させるコツについて解説します。

転職したい理由をしっかり整理する

まずは、転職したい理由をしっかり整理する必要があります。なぜなら、転職したい業界や職種が見えてくるからです。

営業職から転職したい理由には、例えばノルマのきつさや拘束時間の長さ、対人コミュニケーションの向き不向きなどが挙げられます。こういった理由を書き出すことで、自分が次にやりたい仕事が見えてくるでしょう。

転職したい理由が曖昧だと、自分がどんな仕事をしたいのかが明確にできず、転職活動をしてもなかなか採用につながりません。また、転職に成功したとしても、同じ理由で早期退職してしまう可能性もあります。そのため、まずは転職したい理由をしっかり整理することから始めましょう。

営業で培った経験をフルにアピールする

20代〜30代の若手ビジネスマンのなかには、経験の浅さから転職を躊躇してしまう人も多いと思います。しかし、若手の転職市場はスキルや経験よりも熱意やポテンシャルが重視されるため、たとえわずかな経験だとしても活かさない手はありません。

例えばBtoBの営業から転職する場合、コンサルティングやマーケティングにその経験を活かせます。これらの職種はヒアリングや課題解決という点で営業の経験が活かせるため、非常におすすめです。

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■営業職からの転職におすすめの職種3

最後に、営業からの転職におすすめの職種を3つ紹介します。これから紹介する職種は営業職で培ったスキルが活かせるため、未経験でも転職しやすい職種といえます。営業職から転職したいと考えている人はぜひ参考にしてください。

▷キャリアアドバイザー

最初におすすめしたいのが、キャリアアドバイザーです。キャリアアドバイザーは、就職や転職を希望する人の相談に乗り、求人紹介や選考対策などのサポートを行います。

キャリアアドバイザーといえば転職エージェントのイメージが強い人も多いと思いますが、実は営業の経験がかなり活かせる職種です。求職者の希望を適切にヒアリングする必要があるため、営業で得た課題解決力が役立てられます。また場合によっては、企業に自分がサポートしている求職者を売り込む機会もあるでしょう。

実際、転職エージェントなどで活躍するキャリアアドバイザーは、営業経験者がかなり多いです。人材業界は常に転職市場が活発なため、若手営業職から転職を狙うなら最もおすすめといえます。

▷マーケティング

次におすすめしたいのが、マーケティング職です。マーケティングは市場を調査したり消費者の動向を分析したりする仕事になります。顧客と直接商品やサービスのやり取りをする営業と比べると、より企業の戦略に携わる機会が多い職種です。

顧客のニーズに応えるだけでなく、市場全体の動きを逐一把握しておくスキルが求められるため、営業からステップアップしたい人にとってかなりやりがいのある職種といえます。また、適切なマーケティングを行い自社にフィードバックすることも求められるため、高いコミュニケーション能力が必要になるでしょう。
世の中の動きやトレンドに敏感な人や、戦略を練るのが得意な人に非常におすすめです。

▷コンサルティング

企業のサポートを行うコンサルティング職もおすすめです。一見営業からの転職は難しいように見えますが、実は営業のスキルが活かせる分野が非常に大きい職種でもあります。

コンサルティングといっても、業界や企業ごとに得意分野はさまざまです。しかしどの分野においても、クライアントの課題をヒアリングして解決に導くという点で、営業のスキルや経験が活かせます。

ただし、コンサルティング職に転職する場合、転職先の企業の得意分野や業界について入念にリサーチしておく必要があるでしょう。とはいえ大手コンサルティングファームに転職できれば間違いなくキャリアアップにつながるため、ぜひ狙いたい職種といえます。

■まとめ

若手の営業職にとって転職はハードルが高いように感じられますが、本記事で挙げた注意点をおさえておけば成功確率は上がります。なぜ転職したいのかを明確にし、自分のスキルや経験を棚卸しすることで、次にやりたい仕事も見えてくるでしょう。
また、転職は一人で考えるより、その道のプロと二人三脚で進めるのが最もおすすめです。次にやりたい仕事が見つからない人や、そもそも転職すべきか迷っている人は、一度転職支援サービスで相談してみてはいかがでしょうか。