内定をもらって入社日が決定し、退職も終えていよいよ迎える初出勤の日。新しい会社の初出勤で、好スタートが切れるかどうかが気になる人も多いでしょう。そこで今回は、初出勤で好スタートを切るためにやっておきたい事前準備についてご紹介します。
良い第一印象を与え、同期の中でも勢いあるスタートを切れるよう、しっかり準備を行っておきましょう。
■初出勤で好スタートを切れるかどうかが今後を左右する?
面接などのときもそうですが、第一印象はとても重要です。第一印象で受けた印象は長い期間その人の中にあるため、最初の印象を変えていくには時間がかかります。第一印象でマイナスイメージを抱かれてしまうと、しばらく悪いイメージのままで過ごさなくてはなりません。大事な最初の時期をロスしないためにも、第一印象で良いイメージを抱いてもらうことが必要です。
例えば初出勤日に好スタートを切れた人は上司からの覚えもよくなるはず。何かの案件で「誰か新人1人を~」という状況になれば、一番に思い出した新人を抜擢するはずです。このように初出勤日に好スタートを切ることができれば、仕事にアサインされるチャンスを得ることもできます。
また、同僚となる先輩方に「話しやすそう」という第一印象を与えることができれば、「ランチに誘ってもらえる」「趣味の話で一気に打ち解けることができる」などの副次的なメリットを得ることもできるでしょう。仕事は1人ではできませんから、協力してくれる人とどれだけ早く仲良くなれるかは仕事の進み具合にも大きな影響を与えるはずです。
また、仲良くなれれば困ったときにもあちらから声をかけてくれるなど、働きやすい環境が整うのも早いでしょう。会社組織で働いていく場合、こういったことの積み重ねが数年後に大きな差をつけるものです。「初出勤日だから」と気楽に考えず、しっかり準備を行っておきましょう。
■初出勤のときに準備しておきたいこと
では、実際に初出勤のときに準備しておきたいことを5つご紹介します。
・万人受けする身だしなみ
まずは万人受けする身だしなみを整えておきましょう。髪色やヘアスタイル、スーツやアクセサリー、靴やバッグなど身の回りのアイテムも手入れをしておきましょう。そして、あまり面接時と違う印象にならないように注意するのも大事です。
面接時とあまりに異なる場合、「入社をゴールと考えて入社してきたのでは?」とあらぬ疑いをかけられる可能性もあります。また、見た目は好き嫌いが生じやすいポイントでもありますので、万人受けする身だしなみを意識しておくとマイナスの印象を与えないようにできるでしょう。
・持っておきたい持ち物
手帳・筆記用具・ハンコ・運転免許証(証明書類)・入社時の関連書類など、初出勤日に使いそうなものや学習に必要そうなもの、証明書類などは言われなくても準備しておいてください。
手続きに必要なものを持ってきていないと「仕事ができない」という印象を与えてしまいますし、学習の遅れは後々大きな差を広げる可能性もあります。初出勤日には研修と研修の合間に急に時間ができることもあるため、学習ができるように関連書籍やテキストなどを持っておくのもいいでしょう。
・自己紹介の準備
物理的な持ち物ではありませんが、自己紹介の準備も必要です。好スタートを切るためには好印象を与える自己紹介が重要です。「なぜこの会社を希望したのか」「具体的に何をやりたいのか」「どんな人だと覚えてほしいのか」などを盛り込み、やる気とやりたい分野、キャッチコピーになるような言葉やエピソードを入れておくと、周囲の人から覚えてもらいやすくなります。
あなたを知らない人の中で変に盛り上げようとすると失敗する可能性もありますから、やる気のある新人だという印象が与えられる程度の内容を準備しておくのがおすすめです。
・関連する資料の読み込み
初出勤前には、これから役に立つ情報を一通り頭の中に入れておくといいでしょう。入社前に読んでおくと良い書籍や資格関連のテキスト、業界が初めてであればその業界のことを勉強できる資料、あるいは新しい会社の理念やビジョンなどがそれにあたります。
内定をもらってからしばらくはお祝いモードになっていて、面接のときに勉強した内容が抜けてしまっていることもあります。初出勤日を迎える前に改めて読み返し、自分がどのような分野で役に立てそうか、こんなことを勉強しておくと良さそうだという事前知識を備えておきましょう。好印象を与えるだけでなく、自分の仕事にも必ず活きる内容になるため、しっかり読み込んでおくのがおすすめです。
・業務内容の勉強
先輩インタビューや面接の逆質問で聞いた内容などを改めて振り返り、業務内容を勉強しておく、他社との比較をしてみるなど、自社の特徴を再認識しておきましょう。実際に自分がやる場合にはどのような点に気をつけるべきか、先輩が苦労した点は何かなどを知っておくのがおすすめです。実際の業務に取り掛かったとき、スムーズに進められる可能性が高まります。
これらのような事前準備を行っておくと、とっさのときに役立ちますし「しっかり準備を進めていてやる気がある新人だな」と思ってもらえますので、ぜひ準備しておきましょう。
■初出勤日に行う可能性があること
準備に伴って初出勤日に行う可能性のあることも把握しておきましょう。初日には下記5つのことを行う可能性が高いです。それに関わる準備も忘れずに行っておきましょう。
・事務手続き
黒の油性ボールペン、ハンコ、証明書類などを準備しておくことはもちろん、必要な事務手続き書類に提出漏れがないか、事前に受け取っている書類を持っていくことも忘れないでください。必要なときにさっと出せるよう、クリアファイルなどでまとめておくといいでしょう。
・研修
初出勤日は研修を行うところも多いでしょうから、集中力をキープできるようにしっかり睡眠をとっておくことが何より重要です。また昼食で眠くならないように注意すること、そして研修中のメモを後で見返せるように、手帳や筆記用具を用意しておくことなどを忘れないようにしてください。
・自己紹介
先程もご紹介しましたが、自己紹介は全体の前でそしてチームの前で改めて行う場合もありますので、短いパターンも含めて2パターンほど用意しておくといいでしょう。
・挨拶まわり
挨拶まわりなどを行うこともありますから、名刺入れやお客様先での自己紹介、外回り用の資料などを準備しておくことも忘れないようにしてください。早めに出勤して、物のある場所を把握しておくのもおすすめです。
・引き継ぎ
OJT形式の企業の場合は、初出勤日に引き継ぎをすることもあります。引き継ぎ内容をメモするための準備はもちろん、主要取引先について知っておくこと、事前に引き継ぎについて言われているようであれば、その企業のホームページを見てどのような取引を行っているか、「自社のどんな商品・サービスが提案できそうな」などを考えておくようにしましょう。
■初出勤日から気持ちよく過ごすために
初出勤日から気持ちよく過ごすためには受け身ではなく、能動的に動くことが重要です。どのような場面で能動的に動くべきかをご紹介します。
・早めに出勤する
初出勤日には覚えることがたくさんあります。そのため、バタバタとした心情になりがち。まずは心を落ち着かせるために早めに出勤し、トイレの場所や職場近くの環境、社内の備品位置などを把握しておくと、初出勤日からスムーズに動くことができます。時間があれば、社内の方に「今日からお世話になります」と簡単な挨拶をしておくのもいいでしょう。
・自分から積極的に話しかける
移動中やランチのときなど、業務時間でも話せる余裕のあるときには質問したいことを質問してみる、ランチをご一緒したいとお伝えしてみるなど積極的な姿勢を見せましょう。OJT形式で教育する企業の場合は、皆が忙しく話しかける余裕がないこともあります。そのような場合は特に、自分から情報を取りに行く姿勢を見せた方が早く仕事や職場になじめるでしょう。
・やることがなくなればお手伝いを申し出る
研修の合間や指示があるまで待っている時間など、時間がある場合は周囲の方に何かできることがないか聞いてみましょう。初出勤日でもやれることはあるかもしれません。例えば、電話を取る、資料を準備するなどの単純作業でOKです。何かできることはないかと聞きにいく姿勢を見せて相手から嫌がられることはないですから、積極的に動きましょう。
・社内の人の名前を覚える
これは電話を受けるときにも重要ですが、できる限り早く人の名前を覚えていきましょう。社内にはたくさんの人がいますから、初出勤日に全員の名前を覚えることは難しいですが、特に近くの方、リーダーの方など話しかける機会が多くなりそうな人を中心に、全員の名前を早く覚えられるようにしていってください。
入社前に選んだ条件は会社が用意したものですが、入社してからの環境を作るのは「自分自身」です。与えられた環境の中で気持ちよく過ごせるように、最大限の準備と配慮を心がけてください。最初のうちは気疲れするかもしれませんので、休日はしっかり休んで英気を養い、体調を万全に保っておくことも重要な準備です。
最初から体調を崩すと大きく遅れを取ることにもなりますので、体調管理はしっかり行っておきましょう。
■まとめ
初出勤日から好スタートを切るための事前準備をご紹介しました。自分が充実した仕事ができるようにするには自分自身の努力が不可欠です。最初から全力で仕事に挑み、周囲から期待されるような人材になれるよう、ぜひ参考にしてみてください。ご紹介した内容をしっかり準備し、あなたの新たな生活を良いものにしていきましょう。