SaaS企業に興味があるけれど、営業手法や転職に必要なスキルがわからない…。このように疑問を感じている方も多くいると思います。

本記事では、このような疑問を解決するために、SaaS営業についてや仕事内容、転職するために必要なスキルやコツをご紹介します。他の営業手法との違いについてもご紹介するので、ぜひ本記事を参考にしてください。

■SaaS営業とはSaaSビジネスに関する営業活動

SaaS営業とは、SaaSビジネスに関する営業活動のことです。SaaSビジネスは、Software as a Sarviseの語略で、ZoomやSlack等が代表的なサービスにあげられます。
SaaS営業では、他営業とは異なり「売り切り型」でないため、顧客の課題に向き合うことや顧客の満足度があがるサポートが必要です。顧客に寄り添うことで、長期的な利益が挙げられる営業手法として、近年注目されています。

■SaaS営業の仕事内容

SaaS営業の仕事内容は下記のとおりです。
●電話やメールがメインになる「インサイドセールス」
●インサイドセールス後、顧客に絞った営業「フィールドセールス」
●顧客のサービス満足度を高めるアフターフォロー


SaaS営業では、他営業と異なりメールや電話のアポイントが多くなり、直接顧客先に出向くことは少ないです。メールや電話を顧客とのアプローチとして使うことで、時間とコストを無駄使いせず、効率的に営業をかけられます。
インサイドセールスで自社サービスに興味を示してくれた顧客がいた時は、顧客先に訪問するフィールドセールスに移行されます。フィールドセールスでは、すでに自社サービスに関心があるユーザーが対象になるため、契約確率がアップします。
契約後は、解約してもらわないために顧客のアフターフォローを行い、長期的な利益を得ます。SaaS営業では、主に3つの仕事内容に分かれているため、さまざまな経験を積める仕事と言えるでしょう。

≪SaaS営業と一般営業の違い≫

SaaS営業と一般営業の違いは、顧客へのアプローチと契約後のアフターフォローです。

 SaaS営業  一般営業
 アプローチ方法  電話やメール  顧客先に訪問
 契約後のアフターフォロー  必要  不要

一般営業では、実際に顧客先に出向いて、対面で営業します。しかし、SaaS営業は顧客先に出向く前に、電話やメールで自社サービスへの興味の有無を確かめます。この営業手法は、多くの人に自社サービスを知ってもらうきっかけを作ることができ、効率的に営業活動が進められます。

他には、契約後のアフターフォローについても違いがあります。一般営業では、「売り切り型」が一般であるため、顧客の契約後を考える必要がありません。SaaS営業では、契約後もサービス利用が続くため、顧客とのコミュニケーションやサービス内容に関するヒアリングが必要になります。

■SaaS企業に転職するために必要なスキル

ここまで、SaaS営業の仕事内容や一般営業との違いについてご紹介しました。次に、SaaS企業に転職するために必要なスキルについてご紹介します。

●傾聴力
●問題解決力
●協調性

それぞれ順番に見ていきましょう。

▷傾聴力

SaaS企業に転職するために必要なスキルの1つ目は、傾聴力です。先述した通り、SaaS営業は、契約後も顧客へのアフターフォローが必要になります。アフターフォローでは、サービスに関する不満や悩みを聞き出し、サービス改善していくことが必須です。

そのためには、顧客の不満や悩みを聞き出す傾聴力が必要になるのです。不満や悩みを聞きだす以外にも、顧客とのコミュニケーションで信頼度を高めることができます。

人は話すことが大好きです。気持ちよく話してもらうためにも、傾聴力を身につけましょう。

▷問題解決力

SaaS企業に転職するために必要なスキルの2つ目は、問題解決力です。SaaS営業では、顧客の不満や悩みを正確に把握し、解決策を提案することが信頼度を高めることに繋がります。信頼度が高まれば、長期契約も見込めるため、解決策を提案する能力は重要です。

顧客は「このサービスは優れている」とだけを聞いても、自分の不満や悩みが解決できなければ契約してくれません。たとえ、契約してくれたとしても「問題解決できないサービスに勢いに負けて登録した」に過ぎないので、すぐに解約されるでしょう。

自社サービスやSaaS営業について勉強し、顧客に問題解決を提案できる力を身につけましょう。

▷協調性

SaaS企業に転職するために必要なスキルの3つ目は、協調力です。SaaSサービスは、多くの顧客に利用してもらうことを前提としているため、1人1人に対してカスタマイズができません。少しでも利用者やサービス満足度を高めるために、SaaS企業の多くに、分業が取り入れられています。そのため、会社全体でSaaSサービスを作り上げる必要があるのです。

協調性を身につけることで、業務の効率化や情報共有の活性化等のメリットも得られます。自分の能力を高めるためにも、協調性は身につける必要があるスキルと言えるでしょう。

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■SaaS企業に転職成功させるためのコツ

ここまで、SaaS企業に転職するために必要なスキルを3つに分けてご紹介しました。最後に、SaaS企業に転職成功させるためのコツを下記の2つに分けてご紹介します。

●転職エージェントを利用する
●SaaS営業に必要なスキルを身につける

スキルやコツについて理解することで、SaaS企業への転職がスムーズに進められます。1つずつ見ていきましょう。

▷転職エージェントを利用する

SaaS企業に転職成功させるためのコツとして、転職エージェントを利用することが挙げられます。転職エージェントは、求人サイトよりも詳しい企業情報が得られることや転職アドバイザーに希望条件を伝えておくことで、求人応募を代わりに行ってくれるメリットがあります。

効率的に転職活動を進めることが可能になり、SaaSについての勉強や面接練習の時間を確保できます。SaaS企業の情報は少ないため、転職エージェントを選ぶ際には、SaaS企業の求人が載っているサイトを選びましょう。

▷SaaS営業に必要なスキルを身につける

先述したSaaS営業に必要なスキルを身につけることで、転職成功へ近づきます。SaaS営業では、コミュニケーション能力や傾聴力が必要になります。

人と話すことで発揮されるスキルは、面接でも見られているため、スキルとして身につければ大きなアピールとなるでしょう。転職エージェントを利用すれば、時間を確保できると思うので、余った時間にSaaS企業に必要なスキルを1つでも身につけましょう。

■SaaS営業の特徴を理解して転職活動に臨もう

ここまで解説したとおり、SaaS営業は他の営業と異なる特徴があります。顧客と対面しないことからコミュニケーション能力や傾聴力が重要です。また、自社サービスに満足し続けてもらうためにも、顧客の不満や悩みに寄り添い解決していくことが必要になります。

本記事で解説したSaaS営業の内容を把握したうえで、転職活動に役立ててください。