第二新卒で初めて転職を考えた時は、「自分の短い社会人経験で受け入れてくれるところがあるのか」と不安になる人も多いでしょう。「就活と転職活動ではどんな部分が違うのか」「第二新卒だからこそ気をつけるべきポイントがあるのでは」など気になる点をまとめてご紹介します。初めての転職を成功させるためにも、ぜひ参考にしてみてください。

 

第二新卒の定義

第二新卒に明確な定義はありませんが、一般的には新卒で入社して3年以内に転職をした(する予定の)人という共通認識があります。そのため、25歳前後の人が対象です。以前から入社3年で3割が辞めるといわれていましたが、最近でも31.8%の新規大学卒業就職者が3年以内に退職をしています。

これを考えると、第二新卒と呼ばれる転職者は毎年一定数誕生し、転職していっていることがわかります。

(参考:厚生労働省ホームページ 「新規大卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者)PDF」)

 

 

第二新卒は今求められている転職者層 

第二新卒のスキルのなさを気にしている人もいるかもしれませんが、実は今後第二新卒の需要は膨らんでいくことがわかっています。(出典:日経新聞 「11月の求人広告件数 前月比11.2%増」)

なぜかというと新卒の「2021年問題」が影響しているからです。これまで日本は少子化だといわれ続けてきましたが、ついにその影響が2022年以降訪れることになったのです。2022年以降は22歳人口が減少していくと分かっているため、今から手を打っておく必要があります。(出典:NIKKEI STYLE 「新卒採用に「2021年問題」 若手人材難、本番これから 」)

その対策として、ミドリムシで一躍有名になった企業ユーグレナが新卒一括採用を廃止し、第二新卒も対象とした通年採用とすることにしたというニュース。損害保険ジャパン日本興亜が新卒は29歳までとする採用改革を行うなど、対策をとっている企業のニュースが2018~2019年で聞かれるようになりました。

このように少子化、22歳人口減少の影響を受けて、これからますます第二新卒の需要は増えていくことが予想されます。

 

第二新卒の転職で失敗しがちなポイント

そんな需要の高い第二新卒であっても、楽に合格できるというわけではありません。厳しい時代を生き残れるように、企業側はできる限り優秀な人を採用しようとしています。そのため、需要の高い第二新卒の層であっても準備不足の場合は採用してもらえない可能性もあるのです。第二新卒の転職で失敗しがちなポイントと解決法をご紹介します。

 

・転職が問題をすべて解決してくれると思い込んでいる

第二新卒の転職で一番の注意点は、「転職が今ある問題をすべて解決してくれる」と思い込みやすいことです。転職を考えているわけですから、「やりたいことができない」「上司と仕事をするのが辛い」「労働環境が悪い」など不満の原因を持っているはずです。しかし、これらはすべて転職で解決できるわけではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合っている可能性があるのです。

やりたいことができないのは、会社の体制や社風、上のポジションが詰まっていることなどが関係することも多いですが、実力や経験が不足していてまだ適任ではないということかもしれません。に上司と仕事をするのが辛いのは、その上司に問題がある場合もありますし、あなたが適したコミュニケーション方法を知ればいいだけかもしれません。労働環境が悪いのは、会社の残業に対する考え、部署を統括する人の方針ということもあるでしょうが、業務フローを改善する提案をすれば解決することかもしれないのです。

環境に慣れてくると嫌な部分が見えて、隣の芝生が青く見えることもあるでしょう。今の場所ではなく新しい場所に行けば解決すると思いたくなる気持ちを持つのは致し方ないことです。しかし、冷静に考えて本当に転職すれば解決できる問題なのでしょうか?

先に挙げた3つの理由は、どこの企業でも起こりうる問題です。転職活動中に面接で「他の企業でもある問題ですよね」「あなたは改善するためにどう動いたのですか?」と聞かれた時、自信を持って答えられる状態にしておきましょう。

仕事を辞めるという決断はいつでもできますが、本当にそれが解決になるのかどうか、改めて確認してみてください。

 

・転職先を決める前に辞めてしまう

次の注意点は、転職先を決める前に辞めてしまうことです。理由は2つあります。1つ目は会社を辞めてから第二新卒で転職活動が難航した場合、需要が高い第二新卒なのに転職活動に難航している=あまり優秀でない人材と思われるリスクが高いこと。もう1つは貯金がある程度あったとしても、収入源を失った状態で転職活動が長引くと焦りが出て、入社できる会社に転職しようという考えになってしまうからです。

会社を辞めていなければ収入源もあるため、焦りが生まれにくくなります。また、仮に長引いたとしても、ゆっくり自分に合うところを探すつもりで転職活動をしているという言い訳ができます。辞めてしまっていると転職先が決まらない人と思われてしまう可能性が高いため、転職先は決まってから退職するようにしましょう。

 

・なぜ失敗したのかを把握していない

「もともと第二新卒くらいの年齢になったら転職する計画だった」ということであれば問題ありませんが、「長期間働くつもりで入ったのに3年以内に転職することになった」のであれば、企業側から「就職に失敗した」と思われる可能性があります。

当初の計画を見誤ったわけですから、失敗と言われても仕方がありません。失敗したと思われる前提で、頭を切り替えましょう。一度失敗した理由で二度目も同じ過ちを犯してしまえば、何度も失敗する人というレッテルを貼られ、あなたは採用候補者から外れてしまいます。「次の転職で失敗しない理由」を作る必要があるのです。

次の転職では「なぜ前回は失敗してしまったのか」「前回の反省を踏まえてどういった改善を行ったのか」を明確にし、伝えられるよう準備を整えておきましょう。

 

・転職で叶えたい目標が決まっていない

今回の転職で何を叶えたいのかが決まっていないと、その企業を受けている理由が不明確になります。そうなると、企業側もあなたを採用すべき理由を見つけられず、候補者から外すでしょう。企業側の納得感を得るためにも、転職で叶えたい目標を決めておく必要があるといえます。

第二新卒の場合は、異業種や異職種に転職する場合もあります。その場合はなぜ現職と同じではダメなのか、将来やりたいことに今回の転職がどうつながるのかを説明できなければなりません。「単に飽きて業種や職種を変えたくなっただけ」と思われないような根拠を持ってくる必要があるのです。

将来につながる今回の転職目標を理解してもらえれば、あなたの志望動機も説得力のあるものに変わります。主張を信じてもらうためにも、目標を理解してもらう努力を怠らないようにしましょう。

 

第二新卒、初めての転職で失敗しないために準備すること

ここまで第二新卒の需要や失敗しないためのポイントをご紹介してきましたが、ここからは具体的に準備すべきことを解説していきます。新卒の就活よりも真剣に行うつもりで取り組んでください。

 

・業界、企業研究

第二新卒の転職では「なぜ失敗したのかを把握していない」の章でもご紹介した通り、失敗の要因を把握することが重要です。入社後のギャップが理由で転職をしようと考えている場合は特に業界、企業研究が足りていなかった可能性が高いです。

ギャップがあった=想定外だったということですから、業界や企業に関する情報が不足しており、想像が及ばなかったことが失敗の原因です。具体的にどんな部分にギャップを感じたのかを思い出し、その部分をカバーするために適切な方法を見つけ出しましょう。

業種や職種についての知識、その企業の社風や規模、事業戦略などを結びつけて働き方を想像しておくなどがあります。面接が進んでいく中で、その答え合わせをしてもいいでしょう。あなたがその企業のことをきちんと把握していることもアピールできます。

 

・自己分析

「やりたいことが違った」という理由で転職を考えている場合は、自己分析が不足していた可能性が高いです。自分がお金をもらわなくても楽しいと思えること、あるいは苦労しなくてもできる得意なことなどを見つけ、それに当てはまる仕事を探すのがいいでしょう。

新卒時代の準備不足を認めた上で、今回はどのように改善したのか、その職に就くためにどのような努力をしてきたのかなどを伝えると、面接官はあなたを「反省から学んだ魅力的な人材」と見てくれるでしょう。

 

・スキルアップ、キャリアアップ設計の立て直し

第二新卒で本来の方向性からシフトチェンジする場合は、改めてスキルアップやキャリアアップを設計し直すことが重要です。新卒でストレートにその仕事をされている方よりも、時間をロスしていますので、どうリカバリするかも踏まえたプランを作ってください。

そのために志望先企業でどんなことに取り組みたいのか、活躍できるようになるためにどのような努力を重ねていくつもりなのかを面接の場で話せるようにしておきましょう。入社前にそこまでの展望を持っていれば、企業側もあなたに期待を寄せてくれるはずです。

 

まとめ

これから需要がどんどん高まっていく第二新卒の採用。しかし、簡単に転職ができるとは考えずに転職活動に取り組むことが重要です。あなたのキャリアを充実したものにするためにも、今回ご紹介した方法をぜひ参考にしてみてください。