事前の準備を疎かにしてしまうことで、遅刻したり、志望動機や転職理由をしっかり伝えられなかったり、緊張しすぎてしまったりなど、さまざまな失敗が起こります。転職面接でありがちな失敗談から、事前準備で回避する方法をご紹介します。

 

■代表的な失敗例10

転職面接に慣れている人は少ないと思います。慣れない面接ではうまくいかないことも多いですが、どのような失敗例が起こりやすいのかを理解した上で、しっかりと事前準備を行うことで失敗を避けることができます。多くの人が失敗してしまうパターンを全部で10コご紹介します。

<パターン①:遅刻してしまった>

当たり前のことですが、遅刻はしてはいけません。遅刻することで社会人としての当たり前のマナーを身につけていないと判断され、数分遅刻しただけで即不合格になる企業もあります。遅刻する要因はいくつかありますので、それぞれの対応方法を説明します。

・「寝坊してしまった。」 →いつもより早く寝る。アラーム・目覚まし時計をしっかりかける。家族や友人に起こしてもらえるようにお願いする。

・「乗らないといけない電車がわからなかった。間違えて別の電車に乗ってしまった。」 →事前に乗る電車を調べる。 ※遅延などの可能性があるため、1本・2本早めの電車に乗る。

・「道に迷った。予想より時間がかかった。」 →面接場所を確認し、ルートを調べておく。

万が一、電車が遅れているなどの理由で遅刻してしまうときは、面接時間の前に必ず企業に電話をしましょう。面接開始の12分前のような直前に連絡してしまうと、企業側の印象が悪くなる場合もありますので、遅れる可能性があるとわかった段階で連絡しましょう。「急げばギリギリ間に合いそう」な状況であっても、一報いれるのが社会人としてのマナーになります。12分程度遅れそうな場合も、必ず連絡しましょう。

 

<パターン②:志望動機が薄かった>

転職活動はやることが多く、仕事をしながらの転職活動であれば尚更なかなか時間を確保することができません。時間が確保できなかったことにより、業界研究・企業研究が不十分なまま面接に臨んでしまうことがあります。当日に面接を受ける会社のホームページをチェックし、慌てて志望動機を考えても、面接の中でバレてしまいます。志望動機は必ず聞かれることの1つになりますので、事前にホームページの隅々まで読み込み、志望理由を明確に伝えるようにしましょう。どの企業にも言えることではなく、その企業ならではの情報を必ず盛り込んでください。

 

<パターン③:転職理由や経験を伝えられなかった>

転職理由や今までの経験・自分の強みや弱みは、どの業界のどの会社でもほとんど聞かれる質問内容になります。うまく伝えたいと思っていても、なかなか伝えることができない理由は主に2つあります。1つ目は自己分析が足りずに、「なんで転職したいのか?」「今までどのような経験をしてきたのか?」を把握できていないことです。2つ目は面接対策が不十分であり、伝えたい内容はわかっていても、適切に伝えることができるだけの練習をしてこなかったことです。内容がちゃんとしているか、ちゃんと伝わっているのかなどは、自分一人ではなかなか把握しにくいことですので、家族・友人・エージェントなどに聞いてもらうと良いでしょう。

 

<パターン④:体調不良だった>

体調管理も仕事と言われることがありますが、面接も同様です。約1時間という短い面接時間の中で、しっかりとアピールする必要があります。体調不良が原因だとしても、初めて会う面接官にはわからず、単純に元気がない人であると判断されてしまうこともあり、とてももったいないです。面接に照準を合わせ、適切な体調管理を行いましょう。

 

<パターン⑤:感情的になってしまった>

企業によってはストレス耐性を見るために、圧迫面接を行うことがあります。何を伝えても「なんで?なんで」と聞かれたり、「それって○○でしょう」と否定されたりします。なぜなぜ?と聞かれ続けたり、否定され続けるとイライラしてしまうこともありますが、常に冷静に対応するよう心がけてください。また、素を出させるために感情的になるように進めることもありますが、感情的になってしまうとマイナスイメージを抱かれることが多いため、できる限り表情や態度に感情を出さないようにしましょう。

 

<パターン⑥:緊張しすぎてしまった>

慣れない面接で、かつ社長や役員などの上の役職の人が数人出てくるため、どうしても緊張してしまいます。緊張をなくすことは難しいため、できる限り緊張しないようにするとともに、緊張しても伝えられるように準備すると良いでしょう。最大限の準備をして自信をもって話せるようにすることもとても大切です。

 

<パターン⑦:求める条件を頑なに伝えてしまった>

自分の希望を伝えることはとても重要なことですが、伝えすぎてしまうと悪い印象になってしまいます。希望の年収は?と聞かれた時に500万円です!と答えたとします。企業から「他の社員を考慮すると450万円が限界かな。」と言われたにもかかわらず、それでも500万円ほしいです!と言ってしまうと、わがままや自己中心的と感じられる可能性があります。勤務地などでも、希望はもちろん伝えた方が良いですが、絶対でなければ頑なに伝えることは避けましょう。事前に、各条件の最低ラインと検討ライン、希望ラインを明確にしておくと良いです。

 

<パターン⑧:持参物を忘れてしまった>

企業により面接のときに持参するものは異なります。1番忘れがちなのは履歴書です。履歴書が必要なことを当日知り、慌てて記入したことで汚くなってしまったという経験をした人は少なくないのではないでしょうか。必ず持参物をチェックし、前日までに準備することで当日慌てることのないようにしましょう。

 

<パターン⑨:清潔感がなかった>

転職面接において第一印象はとても重要です。第一印象が合否に大きく関わるため、身だしなみはとても大切です。特に営業職など、顧客と接する機会が多い職業はより重要になります。シャツがしわしわ、ネクタイがズレてる、ボタンをとめていない、カバンや靴が汚い、髪がボサボサなど、身だしなみが整っていないことでマイナスの印象を与えてしまいます。シャツにアイロンをかけたり、靴を磨いたり、事前にしっかりと準備して臨みましょう。

 

<パターン⑩:日時を勘違いしてしまった>

絶対にあってはいけないことですが、人間誰しも完ぺきではないため、日時を勘違いしてしまうことがあります。一度思い込むと難しいですが、本当に〇月〇日であっているのか?と疑問をもち、複数回確認すると良いでしょう。

 

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■まとめ

転職面接における代表的な10コの失敗例を元に、事前準備で防ぐ方法を説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。いかにしっかり準備できるかによって、面接の結果は大きく変わります。どれも事前準備で防げるようなことばかりですので、上記の失敗例をしっかりと認識し、適切に事前準備を行うことで企業から良い評価をもらえるようにしましょう。