営業職は他職種と比べるとキャリアアップの道が豊富にあります。それはどの職種でも求められるようなスキルを日々養っているからです。マネジメントやスペシャリストなどの一般的なキャリアアップから、起業してのコンサルタント業務やマーケティング業務など、いろいろな可能性の中から、自分が一番やりたいと思う道を選ぶことができます。

 

■営業職で身につけることができるスキルは?

ビジネススキルは大きく2つに分けることができます。1つ目は業界や職種に関わらず必要とされる「ポータブルスキル」、2つ目は特定の業界や職種で必要とされる「テクニカルスキル」です。営業職を経験することで、特にポータブルスキルを身につけることができます。より詳しく説明していきます。

<身につくスキル①:コミュニケーション能力>

いろんな人と話す機会が多い営業職では、コミュニケーション能力を養うことができます。一言でコミュニケーション力と言っても、「ヒアリング力」と「伝達力」の2つがあります。モノやサービスを売ることを目的とする営業職では、まず顧客のニーズや想いを聞く必要があります。さまざまなタイプの顧客がいるため、いろんな人から話を聞く力が重要です。適切にヒアリングし、顧客のニーズをキャッチアップした後は、その課題を解決するための提案を行います。どれだけ画期的な方法でも、ちゃんと伝わらなければ意味がありません。そのため、適切に伝えることができる伝達力もとても重要になります。

 

<身につくスキル②:思考力>

営業は同時にいろいろなことをしなければなりません。顧客の話を聞きながら、相手の想いや感情を読み取り、発する言葉の意味を理解し、それらを提案へとつなげていかなければなります。思考力が足りないと、良い営業活動はできませんし、顧客から信頼してもらうこともできません。より顧客へ価値発揮するために日々頭を使うため、論理的思考力が養われていきます。

 

<身につくスキル③:ストレス耐性>

営業職は顧客と直接やり取りするため、直接感謝される機会も多いですが、直接お叱りを受ける機会も多いです。業界や会社によってお叱りを受ける頻度は大きく異なりますが、どちらにしてもメンタルが強くなければ続けることは難しいです。長年営業職を続けてきた人は、並みの人よりもストレス耐性があると言えるでしょう。

 

■営業からのキャリアアップは無数にある!?

営業を経験することで、特にコミュニケーション力・論理的思考力などのポータブルスキルを身につけることができます。どの職種でも必要とされるスキルを身につけることができるため、他の業界や職種へのキャリアアップもしやすいです。近年、売り手市場や少子高齢化の影響で、即戦力ではなくポテンシャルを見込んでの採用をする企業が増えてきているため、テクニカルスキルよりもポータブルスキルを重要視する会社も多いです。

営業職にはさまざまキャリアアップの道がありますが、その中でも特に多いパターンをご紹介します。

<キャリアアップ①:マネジメント>

営業職に限らず、多いパターンの一つが「マネジメント」へのキャリアアップになります。マネジメント層の役割・ミッションは、「組織が抱えるミッションを達成する」「部下の能力を最大限活かす」「社会に貢献・影響する」の主に3つあります。それらのミッションを果たすために特に求められる能力は、「より高いコミュニケーション能力」「先を見通す力」「高い業務処理能力」になります。

マネジメントのやりがいは、社会・会社・組織により大きな影響を与えることができる点にあります。一人では限界があることでも、多くの部下を活かすことで大きな成果を出すことができます。また、自分次第で部下の成長の度合いが左右されるため、部下の成長を実感したときなど、多くの面白さがあります。より大きな仕事をしたい・マネジメントに興味がある人にはオススメです。

<キャリアアップ②:スペシャリスト>

マネジメント以外の一般的なキャリアアップの一つにあげられるのが「スペシャリスト」への道になります。その業界・その職種のプロとしてのキャリアになります。歩合制を採用している企業も多いため、稼ぎたい人や自分一人の頑張りで評価してほしい人などにはオススメです。マネジメントとは違い、顧客活動がメインになるため、中長期的に顧客と付き合っていきたい人やより現場感を大事にしている人はスペシャリストにマッチします。

 

<キャリアアップ③:コンサルタント>

スペシャリストとは少し違ったキャリアアップに「コンサルタント」があります。今までの経験で培ってきたポータブルスキル・テクニカルスキルを元に、コンサルタントとしてアドバイスを行う立場になることができます。自社の製品やサービスを売るスペシャリストとは異なり、さまざま会社の製品・サービスを理解した上で、どの会社の製品・サービスが最もマッチするかを判断しアドバイスします。コンサルタントをする上で、起業する人も少なくありません。あらゆる製品・サービスを提案することができるため、顧客のニーズにより応えることができる点や、相談役として顧客と二人三脚で進めていくことができる点がメリットになります。その分、高いコミュニケーション力や業界知識・人脈が必要になります。

 

<キャリアアップ④:他職種―企画・マーケティング>

営業活動により、その業界の特徴や会社のニーズを把握することが可能です。より詳細な業界知識やさまざまな企業のニーズを知っているため、企画職やマーケティング職へのキャリアアップが可能です。より顧客のニーズを満たすための製品・サービスを企画したり、販売促進の方法を考えたりします。細かい情報のキャッチアップ能力や新しいものを考えるひらめき力などが求められます。

 

<キャリアアップ⑤:他職種―研修・教育担当>

同業界の知識と高いコミュニケーション力を活かすことができる他職種が「研修・教育担当」になります。自身の経験を活かしてマニュアルを作成したり、より成果を出すための研修を企画・運営するポジションになります。自分で顧客活動するわけではなく、他人を動かす必要があるため、マネジメントに似たスキルが求められます。組織やメンバーの課題や特徴を適切に把握する難しさもあります。また、各営業メンバーに動いてもらうためには、説得力を持たせる必要があるため、ハイパフォーマーの人がなることが多いです。(そこまで成果を出していない人に教わっても、説得力がなく信用することは難しいと思います。)

 

■まとめ

営業職を経験することで、どの職種にも必要なさまざまなスキルを身につけることができます。そのため、他の職種に比べるとキャリアアップの道が多いです。「マネジメント」「スペシャリスト」「コンサルタント」「企画・マーケティング」「研修・教育」など、多くの道の中から自分が進みたい方向を選ぶことができます。