妥協にも良い妥協と悪い妥協があります。転職活動で悪い妥協をしてしまうと、ミスマッチにより体を壊してしまったり、ギャップを感じて入社後すぐに退職したりなど、必ずと言っていいほど後悔することになります。後悔しないために、気をつけないといけない4つのポイントを紹介します。

 

■後悔するパターンから学ぶ、妥協したらダメなポイント4つ

<パターン①:思っていたのと違った>

入社後すぐに転職するパターンとして特に多いのが、思っていたのと違うという理由になります。面接で社長の想いを聞いて、「こんな社長がいる会社で働きたい!」と思い入社を決意したものの、実際に働いている現場の社員が社長の想いと大きくかけ離れており、ギャップを感じて後悔することがあります。他にも、「やりがいがあると思っていたが、ルーティンワークが思ったよりも多く、つまらないと感じた。」「年収が上がると思っていたが、業績が悪く思ったよりもボーナスが出なかった。」「裁量のある仕事を任せてもらえると思っていたが、トップダウンが強く自分のやりたいようにさせてもらえなかった。」などのギャップを感じ、後悔することが多いです。

ここから学ぶことは「事前にしっかり確認しよう!」です。面接だけで全てを把握することはできません。雰囲気を重視する人は、実際に一緒に働く社員に会わせてもらうようにした方が良いですし、やりがいのある仕事なのか、いろいろと任せてもらえるのかなども、自分と同じくらいの世代の人とざっくばらんに話すことで少なからず掴むことができます。現場社員に会いたいと依頼することに勇気が必要な人もいるかもしれません。めんどくさいと感じる人がいるかもしれません。せっかく入社した会社にギャップを感じて、後悔することを避けるためにも、しっかりと入社前にできる限り把握するように動きましょう。

 

<パターン②:もっと比較してから決めればよかった>

いろいろな会社を比較して初めて気づくことも少なくありません。当たり前だと思っていることや、こんなものかなと思っていることが、複数の会社の選考を受けることで、「普通じゃないんだ」と気づくこともあります。また、比較していくことで自分の大事にしている軸がより明確になったり、変わったりすることもあります。

ここから学ぶことは「複数社の面接に参加してみよう!」です。仕事をしながらの転職活動の場合、なかなか複数の企業の選考を同時に進めることができないかもしれませんし、それぞれの会社の志望理由を考えることが難しいかもしれません。また、企業側が入社してほしいと強く思ったり、できる限り早く入社してほしいと思う場合、内定を受諾するかの回答期限をすぐに区切られることがあります。他の会社の選考を受ける前に入社するか・しないかを決めないといけない状況になることもよくありますが、転職活動を成功させるためには、多すぎても大変ですが、それなりの数の会社の面接に参加してみると良いでしょう。

 

<パターン③:自分のことがわかっていなかった>

入社してみて「思っていたのと違う」と感じる場合もありますが、そもそも自分が大事にしていたことが違うと感じる場合もあります。例えば、年収などの条件面よりもより顧客のニーズを改善できる商材を提案したいと思い、その軸を叶えられる会社に入社したものの、実は自分は頑張りや成果を正当に評価してほしいという想いが強いことに気づくこともあります。

ここから学ぶことは「思い込みはやめよう!」「時間をかけよう!」です。自己分析をして自分の想いや性格を一旦把握すると、「自分は○○な人間だ!」と思い込むことがあります。自分のことをよくわかっていると思う人もいるとは思いますが、意外とわかっていないものです。自分のことを完璧に認識・理解することはとても難しいため、じっくり時間をかけて自己分析を進めていくことや、思い込みは捨てて自己分析を繰り返し行うことをオススメします。

 

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■妥協しないために気をつけないといけない4つのポイント

<ポイント①:絶対に叶えたい条件を明確にする>

全ての希望を叶えることはとても難しく、ほとんど無理と言ってもいいくらいです。だからこそ、自分が大事にしているところと、そこまで大事にしていないところを明確にすることが重要です。すべての条件を妥協しない場合、希望する会社を見つけることはできないため、絶対に妥協できない条件と一定レベルまでなら妥協してもいい条件をしっかりと把握することが大切です。

 

<ポイント②:優先順位をハッキリさせる>

妥協できるレベルや妥協できないレベルを把握したら、それらの条件の優先順位を考えると良いでしょう。絶対に妥協したくない条件の中でも、特に大事にしたい条件やその次に大事にしたい条件があると思いますので、認識できると良いでしょう。その優先順位に沿って会社を選んでいくと、ミスマッチが起こりにくいでしょう。

 

<ポイント③:自分に嘘をつかない>

考えてもなかなかわからなかったり、転職活動が長期化して疲れてしまうことで、妥協したい・逃げたいと思い、自分の気持ちに嘘をついてしまうことがあります。妥協することでさまざまな問題が起きてしまいますので、それを避けるためにも逃げずに、自分に向き合い続けることが大切です。

 

<ポイント④:貯金をしておく>

仕事をしながらの転職活動は、毎月給料が入ってくるため問題ないですが、退職してから進める場合は収入がなくなるため注意が必要です。出来る限り早くお金を稼がないといけない状況になってしまうと、妥協せざるを得ないことになる可能性があります。長期化することも視野に入れて、半年分くらいの貯金をしておくと、焦ることなく進めることができます。

 

■まとめ

転職活動において妥協してしまうと、入社後にギャップを感じることにつながります。ただし、すべてに妥協しないことも問題です。重要なことは、自分の気持ちに正直になり、絶対に妥協したらダメなポイントと妥協しても大丈夫なポイントをしっかりと把握して、優先順位に沿って会社選びを行っていくことになります。良い妥協と悪い妥協が存在することを認識して、自分が希望する会社を見つけられるように・入社できるように頑張って進めていきましょう。