転職で面接に伺う場合、意外と迷ってしまうのが「その企業の受付に到着する時間はどのくらい前がベストなのか」という点と、「万が一遅刻したときはどのように対処すればいいのか」という点。

対応の仕方によってはマイナス評価をもらってしまう可能性もあるため、注意が必要なポイントです。当日にバタバタして焦った状態で訪問しないためにも、事前に知っておき、正しい対処法ができるようにしておきましょう。

 

 

■面接の到着時間は面接開始の5~10分前がベスト!

面接場所への到着時間は面接開始の5~10分前がベストです。なぜかというと、それより前の時間に到着されてしまうと、相手の時間を奪ってしまう可能性があるからです。直前まで別の用事に入っている可能性もあるのに、早めに到着されてしまっては、「待たせてしまった」ということを気にされる可能性もあります。

社会人の場合、相手の時間を奪わないような配慮が重要です。そのため、負担にならず早めに到着するという一般的なルールを知っていることを知らせられる5~10分前くらいに受付をするようにしましょう。

しかし、あくまで「面接の会場に着く到着時間」が5~10分前です。建物に着く時間はもっと余裕を持ってくるようにしておきましょう。

 

 

■ビルに到着するのは15~30分前までに

その企業が入っているビルに到着するのは、15~30分前までにしましょう。なぜかというと、ビルの構造によってはビルに到着してから会社のある場所に行くまでに時間がかかる場合があるからです。

例えば、会社が高層階にある場合、セキュリティが厳しいビルなどの場合は、エントランスの受付・ゲートの通過・エレベーターの乗り継ぎ・ゲートの通過・企業受付といういくつかの段階が用意されているからです。

さらに、お昼時や出勤時間・退勤時間に近い時間の場合、かなり混み合うことが予想されます。エントランスにも受付がある場合は長い待ち時間が発生することもありますし、ゲートの通過待ち、乗り継ぎエレベーター待ちなど混雑している場合は段階ごとに5~10程度かかる場合も。

また、大きなビルの場合は入口がいくつもある、乗り換えするエレベーターが複雑なことを理由に間違えてしまう人もいます。ビル内で迷子にならないように経路案内などを見ながら時間通りに到着できるよう注意しましょう。また、わからなければビルの警備員や清掃員の方に聞くと、丁寧かつわかりやすく教えてくれることが多いです。

困ったときはその方々に質問し、案内してもらうようにしましょう。

 

 

■面接当日、到着する前に行っておきたいこと

面接当日はまず出発前日まで、現地に向かう前、建物に入ってからなど、段階別に行っておきたいことがあります。また、面接会場に到着してからどのように待機していればいいのかもまとめてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

◯出発前日までに行っておきたいこと

・靴、かばん、爪、髪の毛のお手入れ

・スーツ、シャツのクリーニング

出発の前日までには、当日来ていく服装や身だしなみの準備を行っておきましょう。普段着ているスーツを来ていく場合はクリーニングしたばかりのものを着用すること、袖や裾部分の擦り切れやボタンが取れているなどがないかを確認して当日慌てないように準備を行ってください。

また、髪の毛や爪も伸びていると印象が悪いため、美容院などで散髪をしておき、爪も清潔感があるように切っておきましょう。

 

◯現地に行く前に行っておきたいこと

・企業受付までの行き方、手順の確認

・身だしなみ、お手洗いを済ませておく

当日現地に行く前に、受付手順やビル内の構造についてよく調べておき、迷うことがないようにしておきましょう。また、移動中に風などで髪が乱れることもありますから、面接前に整えておき、女性はメイク直しも行っておいてください。

また、ビルに入ってからはお手洗いに行きづらい場合もありますから、建物に行く前にカフェに寄るなどしてお手洗いを済ませ、鏡で最終チェックをしておきましょう。

 

◯建物に入ってから行っておきたいこと

・携帯の電源オフ

・持ち物の整理

建物に入ったら、移動中に使っていた携帯の電源をオフし、履歴書などをすぐに出せる位置に移動させておいてください。ビル内の行き方などは携帯が見られなくなるため、プリントしておくと慌てずに済みます。

 

◯面接会場に伺ってから待つ姿勢

いよいよ受付を済ませたら荷物には触らずに背筋を正し、落ち着いて座っておいてください。この場で携帯をオフにする、書類を見るなどを行うと準備不足で慌てている印象を与えてしまいます。いつでも見られている意識を持って座っておくと、好印象を与えられます。

 

 

■遅刻した場合の対処法

これまでは到着時間についてご紹介してきましたが、ここからは遅刻をした場合の対処法についてご紹介します。

 

◯まずは事前に電話連絡

まずは遅刻が判明した段階で、電話連絡を即入れるようにしましょう。慌てて要点が伝わらないと遅刻+αで印象が悪くなるため、伝えたい内容をまず確認しておくと安心です。

 

・約束の日時と◯次面接か、担当者と自分の名前

まずはあなたが約束いただいている日時と◯次面接なのか、担当者名と自分の名前を伝えましょう。「本日◯時、◯◯様に◯次面接いただく予定の◯◯と申します。」

 

・遅刻理由の説明と謝罪

「お約束いただいている中大変申し訳ないのですが、電車が遅延しておりお約束の時間に遅刻してしまうため、ご連絡させていただきました。」

 

・遅れる時間の目安とその時間から面接が可能かどうか

「15分ほど遅れてしまう予定なのですが、その時間から面接をしていただくことは可能でしょうか。」

 

・不可能であればリスケが可能かどうか

「承知いたしました。大変申し訳ございません。勝手ながらもし御社側でご検討が可能であれば、再設定をお願いと思っておりますが、可能でしょうか…。」

 

・可能であれば、その後の対応について連絡

「承知いたしました。ご調整いただきありがとうございます。(では15分遅れの◯時15分に御社に伺います。ありがとうございます。)では最寄り駅についてからまたご連絡申し上げてもよろしいでしょうか。」

 

・謝罪とお礼

「誠にありがとうございます。この度は大変申し訳ございません。では後ほど宜しくお願い申し上げます。」

 

このような流れで受け答えをするため、次は何を言うのかをまとめておいて電話を掛けるようにするといいでしょう。

 

◯つながらなければ伝言やメール

担当者が面接に入っているなどで、電話に出られないことも多いです。そのため、つながらなければ、伝言をお願いする、またメールでもご連絡するなどの配慮が必要です。伝言を残す場合も「大変申し訳ないのですが、ご伝言をお願いできますでしょうか」という風に伝え、余計なお手間を書けてしまうことに対して謝罪をするようにしてください。

メールの場合は電話の流れを参考にして作成し、あくまで受け入れてもらえるかをうかがう姿勢を持って対応するようにしましょう。

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■リスケが無理な場合もあることは想定に入れておこう

基本的に遅刻してしまうということは、志望度合いが低いとみなされる可能性が高いことを認識しておきましょう。本当に合格したければ、30分以上前に到着するように段取りをするでしょうし、万が一の場合に備えて準備をしているものです。リスケをお願いする場合も、相手には失礼だと受け取られる場合も多いですから、「誠に勝手なお願いで申し訳ないのですが」「不躾なお願いで大変恐縮なのですが」などのように、本来お願いしてはいけないことをお願いしているという認識を持っていることを伝えられるような言葉遣いをするようにしてください。

 

 

■遅刻をしないためにできる準備

大切な面接で遅刻をしないために、下記のような準備を心がけておくのもおすすめです。

 

◯1時間前に到着し、カフェなどで準備を行う

面接地近くに1時間前に到着しておくように段取りをし、カフェなどで落ち着いて準備をしてから余裕を持って伺えるようにしておきましょう。そうしておけば、少々電車が遅れても、乗り換えやビルを間違えるなどがあったとしても、遅れずに到着することができます。

 

◯寝坊をしないように早めに寝る

遅刻の中でも、理由として述べると印象が悪いのが寝坊です。寝坊をしないように早めに寝ておき、決して寝坊による遅刻をしないよう、万全の準備を行っておきましょう。また、いくら心がけても不安な場合は、面接自体を午後~夕方の時間にするなど、寝坊しても間に合う時間に設定するなど事前の対策が重要です。

 

◯遠方・悪天候の場合は面接地付近に宿泊することも検討する

遠方から訪問する場合、あるいは当日の天候が悪く、振替輸送ができない地域に住んでいるということであれば、面接地近くに宿泊することを考えてもいいでしょう。遅刻してチャンスを失ってしまうよりもよほど良い結果を得られるはずです。

 

自分の特徴を知り、どうなっても遅刻せずに済むような対策を取っておくと、安心して面接に挑むことができます。考えうる準備をしっかり行っておきましょう。

 

 

■まとめ

面接の到着時間や、遅刻したときの対処法についてまとめてご紹介しました。面接の到着時間も遅刻したときの対処法についても、社会人としてのマナーを把握しているかが見える対応です。きちんと対応することで、面接前に一般常識のある人物だと伝えることができるよう、準備を行ってみてください。