社会人にとってチームワークはとても重要なものです。業界や職種に関係なく、ほとんど全ての仕事はチームで進めていくことになるため、どのポジションであろうとチームワークを自己PRに盛り込むことは他の候補者との差別化にもなります。今回は、チームワークをどのように自己PRに盛り込めば、より有効的になるのかを徹底解説します。

 

■チームワークを自己PRする例①:パフォーマンスを高める

<例文>

「私はチームのパフォーマンスを高める存在になることができます。私が所属していたのは5人の営業チームであり、当初は全員が個人商店のようにバラバラに自分の目標数字を追いかけていました。しかし、私は個人で営業数字を追いかけるよりも、チームで追いかける方がモチベーションを高め合うことができ、より高いパフォーマンスを発揮することができると考えています。チームワークを高めるためにまずは積極的に声をかけ、コミュニケーションの量を増やしました。コミュニケーションをとり続けることで、各メンバーの課題やそれぞれの強みをお互い理解できるようにし、それぞれの強みを活かしつつ、弱みを相互に補填し合えるような関係にしていきました。」

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<解説>

採用担当者は日々多くの履歴書を見るため、ありきたりな内容だなと感じると読むモチベーションが下がってしまいますので、文章の入り方は「私の強みは・・・」としない方が良いです。また、自信をもって断言することも重要です。例えば、「○○な存在になることができると思っています」よりも「○○な存在になることができます」の方が印象が良いです。自己PRの場になりますので、「そんなに自信もって言えるほどの強みがない」と思うときであっても、自信がないような書き方は避けましょう。

チームワークがなんで大事なのかをしっかりと記載しましょう。自分の考えを伝えることで一気にオリジナリティのある内容になります。逆に自分の考えや想いを伝えないと、抽象的で一般的な意見に感じてしまいます。

 

■チームワークを自己PRする例②:ノウハウや情報共有

<例文>

「私は情報の蓄積・共有によりチームワークを高めることができます。チームで仕事をするメリットの1つは、同じチームのメンバーのノウハウや知識を簡単に得ることができる点です。営業活動をしていくと壁にぶち当たる時が多々ありますが、自分一人では毎回似たような解決法しか思いつくことはできませんが、チームのメンバーに相談することで多彩なノウハウや知識を得ることができ、課題に対してより効果的な解決策を講じることができます。私は朝活と呼ばれる情報交換する場(ミーティング)や、RTTRoad to 達成)と呼ばれる情報蓄積ツール(エクセル)を作りました。チームで仕事をすることのメリットを感じることができる成功体験を積むことで、よりチームワークを高めることにつながり、よりパフォーマンスを発揮することができます。その結果、50チームある中で、当初40位くらいでしたが、最優秀チームに選ばれました。」

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<解説>

チームワークを高める前に、そもそもなんでチームで仕事をすることが大切なのかの自分の考えを伝えることで、チームワークを高めたいという想いに説得力をもたせることができます。また、具体的な取り組みを伝えることも重要です。例文のように実際の名前を書くとより信ぴょう性が増します。

考え・想い→行動・取り組み→結果の順に書くとより効果的な文章になります。どれかが抜けてしまうと伝わらない文章になってしまいますので、3つ全てが含まれているのかをチェックするようにしましょう。

 

■チームワークを自己PRする例③:熱量を伝播

<例文>

「私はチームワーク力を武器に、周りの多くの人を巻き込むことができます。みんなで協力しながら仕事をした方が、円滑に進めることができますし、より大きなパフォーマンスを発揮することができるため、より多くの人を巻き込んで仕事をすることを意識しています。周りの多くの人を巻き込むために大切にしていることは、本気になることです。適当な人とは誰も一緒に仕事をしたいとは思いません。11つの仕事に対して情熱をもって本気で取り組むことで、熱量がどんどん伝播していき、より多くの人を巻き込んで仕事を進めることができると考えています。」

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<解説>

履歴書から自分とはどういう人間なのかをイメージしてもらえることはとても大切です。よくある普通のことばかり記載している履歴書を見ても、どういう人柄や人間性なのか判断することができないため、採用担当者に会ってみたいと思わせることは難しいです。小手先のテクニックだけでは人を動かすことは難しく、より多くの人を巻き込むためには、その人の人間性が必要になるため、周りからの見られ方(熱い人・思いやりのある人・仲間想いの人・なんでも一生懸命な人・一緒に仕事をして気持ちいい人など)を適切に理解し、その部分をしっかりとアピールすると良いでしょう。

 

 

■自己PRの失敗例を1つ挙げたいと思います。

<失敗例>

「私は現職においてチームリーダーをしています。チームのパフォーマンスを最大にすることが私のミッションです。50代のベテラン・30代の家庭持ちのパパ・20代後半の中途2年目・20代前半の新卒といった、年齢もバックボーンもバラバラな計5名のチームです。当初私がリーダーになったときは、チームメンバー全員がバラバラの状態でした。そこでまずはそれぞれがどういう想いをもって仕事をしているのか、チームに対してどのように感じているのかを聞くことから始めました。見えてきたのは、それぞれ違った課題を抱えているが、改善する方法を見つけられていない、できればチームとして上手いことやっていきたいが、自分の業務で精一杯なためチームに目を向ける余裕がないという状況でした。私は相互理解の場を作り、さまざまな施策を通じてチーム力を上げることで、成果を上げることに成功しました。このようにチームワークを高めることができる点が私の強みになります。」

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<解説>

この例文の問題点は主に3つあります。1つ目は結論が最後になっている点です。もちろん最後に書いたとしても意味は通じますが、わかりにくい文章になってしまいます。あらゆる場で「結論から先に」と聞きますが、履歴書でも例外ではなく結論から先に書く方が良いです。

2つ目は無駄に長い点です。状況をより明確に伝えようとすると、余計な情報まで書いてしまうことがあります。今回の例でいうと、メンバーそれぞれの情報は必要ありません。結論に説得力をもたせるために本当に必要な情報なのかをチェックするようにしましょう。

 

最後の1つは具体性に欠ける点です。状況や前提を多く記載しているにもかかわらず、実際に取り組んだことを「相互理解の場を作り、さまざまな施策」だけしか書いていません。どんな施策を行ったのかを採用担当者は知りたいので、より具体的な行動とそれによって得られた結果を詳細に伝えると良いでしょう。