「転職の成功とは?」と問いかけをすると「希望の企業の内定を獲得すること」「仕事先が決まること」という答えを聞くことが多いのですが、本当に次の就職が決まることが転職の成功なのでしょうか?転職とは、新たなキャリアを築く上のスタート地点に立つことであり、ゴールではありません。入社をしたとしても、その後のミスマッチや想定外のギャップに悩まされ再度転職活動をすることになっては転職成功とはいえません。今回は転職の成功というテーマについてご説明していきます。

 

転職の成功とは?

人により転職の決め手や仕事探しの軸は異なりますが、共通して転職が成功したといえるタイミングがあります。それは、自分が希望する職場環境に身を置き、希望のキャリアを歩める状態になった時です。つまり、入社が決まった時点では自分の転職が成功か失敗かはわからないのです。入社後、数か月もしくは数年経過した後に振り返った時に、「自分はこの仕事を選んで良かった」「当初希望した働き方やキャリアが歩めている」と思えれば、それは転職の成功と言えるでしょう。

 

転職を成功させるポイント

では、転職後に転職が成功したと思えるためには具体的にどうすれば良いのでしょうか?転職の成功を呼び込むためには、選考時、入社直後、入社数か月後というそれぞれ3つのフェーズで注意すべきポイントがあります。

まず、選考時のポイントは言うまでもありませんがミスマッチをなくすことです。セールス経験者は商品の良さをアピールすることに長けているため、つい自己PRに時間を費やし、聞きたいことを後回しにする方も少なくありません。しかし、選考活動の中で自分が希望する環境かどうかチェックできなければ、例え内定獲得をしても良い結果にはなりません。ですから、自分の気になることや働く上で大切な価値観については必ず疑問や不安が残らないようにしましょう。面接は企業側が一方的に求職者を見定める場ではなく、求職者側も企業を吟味する場であることを意識しましょう。

 

営業職希望者が転職活動で確認すべきポイント

  • 給与体系:セミコミッションorフルコミッションや月給制or年俸制、残業代は別途支給か等。
  • 働き方:残業、繁忙期、女性の活躍、制度の利用実績等。
  • 仕事の進め方:同業界でも責務範囲や作業は会社によって異なるため仕事の流れも要チェック。
  • 評価制度:評価されるポイント、期待されていること等。
  • 入社後のキャリアパス:キャリアの選択肢や目指すキャリアを叶えられるか等。
  • 活躍している人の特徴:活躍している社員の属性やキャラクターから自分が活躍できるかイメージする。

 


次に入社直後のポイントは良好な人間関係を構築することです。仕事は一人で完結させられるものもありますが、同僚と協力連携していく作業も多くあります。友好な関係ができていなければ、困ったときに助けてもらいづらく、仕事にミスが出るリスクも増します。また、入社直後は慣れない環境に身を置くため疲れやすく、少しの失敗で落ち込む人も少なくなくありません。周囲に上手に助けてもらえれば、入社直後の業務習得を円滑に進められ、辛い時に声をかけてもらえるのでできるだけ仲良くなっておいた方が早期退職のリスクを減らせます。

そして、最後に入社数か月後のポイントです。どの転職先にも言えますが、変化を柔軟に受け入れましょう。「前職のほうが効率的だった」「もっとこうしたほうが良い」と思うこともきっとあります。しかし、まずはじっくり観察しましょう。長い目で見れば現職のやり方のメリットがみつかり、現在の手法を選択している理由が見えてくるかもしれません。環境が変わればやり方も変わるため、一旦受け入れることも大切です。

それでも変えた方が良いという思うことは周囲を味方に付け、改善提案をしていきましょう。新参者が新たな提案をしても、以前からいる社員はなかなか素直に改善を受け入れづらいものです。部署のキーマンに予め話を通し、会議の場でも賛同をしてもらいやすい環境を作っておく、社内調整力を身に付けておくことも自分の希望の働き方やキャリアを実現していく上では必要となってくるでしょう。

 

転職の成功を呼び込む思考法

実は転職成功を収める準備は転職活動を始める前からもできます。むしろ、転職前からキャリアや仕事観について考え日々を過ごすことで、転職活動を本格的に始める際にも企業から重宝される人材になれるのです。

転職成功を収める準備とは、「自分のキャリアを描き、主体性を持って仕事に向き合うこと」です。何も目標もなく、与えられた仕事だけこなしている人は身に付くスキルやビジネスマインドが劇的に成長することはないでしょう。しかし、自分で自分の成長のために意識的に能力を鍛え主体的にキャリア選択をしている人の方が数年後、格段とスキルアップを果たすことができるのです。

また、仕事だけこなす人は壁にぶつかったり嫌なことがあった時に「人に言われて仕事をしていただけ」や「イメージと違うから辞めたい」等と言い訳ができてしまうため、転職を繰り返すジョブホッパーとなってしまうこともあります。しかし、主体的にキャリア選択をしている人は自らの選択でキャリアを歩んでいるので言い訳ができず、「何とかするしかない」と腹を決めて困難に挑んでいける精神力を養っていけます。 自分の行動は自分で決めて責任を持つことが、キャリアにおいても人生においても重要なことなのです。