転職を考えたとき、あるいは転職先を決めるときに心配になるのは、「入社してからギャップがあったらどうしよう」ということではないでしょうか。「現職に入社するときも入社してからギャップがあるとは考えていなかったけれど、実際に入社してみたら意外とギャップを感じた」という方も多いはず。

そこで、迷ったときにチェックしたい入社後ギャップを生まないための企業選びのヒントをご紹介します。入社後、ギャップに苦しまずに済むよう、ぜひ役立ててみてください。

 

■入社後ギャップとは?

 

まずは入社後ギャップとは一体どんな状態のことなのか、考えてみましょう。大体は下記の3つに分類されるのではないでしょうか。

 

・思っていた仕事内容ではなかった

入社前に説明されていた、あるいは自分が想像していた仕事内容ではなかったという入社後ギャップも存在します。中途では入社前に仕事内容などが明確に決まっていることが多いため、そこまで頻度は高くないですが、新卒の場合は社会人経験がないことからこのようなギャップを感じやすいです。

これはスキルが身につくまで他の仕事を行う必要があるという場合もありますし、単に事前説明とは異なる部署に配属になったという可能性もあります。

 

・思っていた労働環境や待遇ではなかった

事前に説明されていた、あるいは自分が思っていた労働環境や待遇ではなかったという入社後ギャップは、中途でもよくあるギャップといえるでしょう。待遇については法律上入社前に確認をさせてもらうことができるため、自分が防ごうと思ったら防げるものですが、労働環境についてはその勤務先で実際働きだしてみないとわからないことも多いです。

労働環境のギャップが起こる理由としては、その企業自体が把握していたものの辞退を恐れて伝えていなかった、あるいは人事と現場の交流がなく把握していなかったのどちらかです。待遇に関しては、事前説明をした人が待遇をよく把握していなかった、あるいは説明とは異なる待遇で最終提示を行ったという2つのどちらかとなります。

 

・従業員レベルが想像と違った

最後のギャップが従業員のレベルです。採用に関わる従業員はその会社を魅力的に見せるため、一般的にエース級の人にお願いするもの。そのレベルがスタンダードだと思っていると大きく思い違いをする可能性があることは事前に知っておきましょう。

一緒に働く仲間と相性が合うか、レベルが合うかどうかは働きやすさに直結します。できるだけ自分よりも上の人たちと働けるよう、自分自身も面接レベルをアップするための準備をしっかり行っておくことが重要です。

 

 

■入社後にギャップが生まれる原因

 

では次に、入社後のギャップが生まれる原因をご紹介します。

 

・ネガティブ情報を隠している

企業側がネガティブな情報を隠している場合、転職者がその情報を知るのは入社後。そのため、ネガティブな情報が露見した時点で入社後ギャップが生まれます。

企業側がそうするのは、採用したい人材が求めるような環境を実際は提供できないけれど、採用人数を確保するために致し方なく情報を隠しているという理由からです。許されないことではありますが、入社後ギャップの多くはこうしたことで生まれています。

 

・待遇などの情報開示をしていない

給与面に関しては細かく開示することも多いですが、賞与についてはあくまで予定の金額を書いているため、実質企業の業績によって予定額を下回ることもあります。そういったことはあえて書かれていないか、昨年実績など良い時期のものを書いているケースもありますので、入社前に確認しておくことが重要です。

たとえば賞与の金額算定基準よりも下回っているようであれば、基準を守っていないということで違法だといえます。しかし、そうでない場合は違法性を指摘できないケースもありますので、注意しましょう。

 

・社内の状況を把握できていない

企業側の対応でギャップが生まれる原因3つ目は、面接などの選考を担当する人が社内の状況を把握していないこと。特に人事と現場がコミュニケーションをあまり取れていない場合は、こういったことがよくあります。

人事は遅くとも19時には帰っていると報告を受けていたけれど、実際の退勤は21時頃だったなど、現場の人に直接話してみないとわからないことはよくあることです。

 

 

■入社後ギャップが生まれるデメリット

 

では次に、入社後のギャップが生まれたことでどんなデメリットにつながるのかを企業側、転職者側に分けてご紹介します。

 

◯入社後ギャップのデメリット:企業側

 

入社後ギャップが生まれた場合に起こりうるデメリットをご紹介します。

 

・関係者、転職者双方のモチベーションダウン

まず企業側が感じたギャップなら、「期待していたよりもできない」「求める人物像に当てはまっていない」などが挙げられます。その場合は採用に関わった人や現場の人が思ったような人物が来なかったと落胆し、モチベーションが下がってしまうというのがデメリットになるでしょう。

また、転職者側が入社後ギャップを感じている場合、転職者自身のモチベーションが下がってパフォーマンスが下がる可能性もあるため、戦力が落ちてしまうという問題も生じます。

 

・(退職した場合)欠員による戦力ダウン

入社後ギャップが生まれたときは、転職者がまたすぐに転職をする可能性も十分にあるでしょう。そして退職した場合は欠員が生じ、会社としての戦力がダウンします。

 

・教育、採用コストがかかる

退職してしまった場合は、これまで教育にかけたコストも回収できませんし、さらに新たな人の採用コストもかかります。

 

 

◯入社後ギャップのデメリット:転職者側

では次に、入社後ギャップのデメリット転職者側をご紹介します。

 

・働きづらいと感じながら働くことになる

入社後にギャップを感じていて辞めない場合は、何らかの働きづらさを感じながらずっと働くことになります。パフォーマンスがダウンしていくことは容易に想像できるでしょう。

 

・モチベーションがダウンする

パフォーマンスが上がらない状態で働くとさらにモチベーションが下がり、それによってまたパフォーマンスが下がるという状況を招きます。悪いスパイラルに入ってしまい、なかなか抜け出せなくなるのです。

 

・また転職活動をすることになる

入社後ギャップに耐えられず退職する場合は、また転職活動をすることになります。その企業に就職していた期間によっては業のマイナス面を伝えることになるため、退職理由の伝え方も難しくなります。

 

こういった事象1つ1つを考えても、企業側・転職者側両方にとって入社後ギャップが大きなデメリットになることをおわかりいただけたのではないでしょうか。

 

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■入社後ギャップを生まない企業選びの方法

 

では最後に、入社後ギャップを生まないための企業選びの方法をご紹介します。

 

1.ネガティブ情報を開示している企業

まずはネガティブな情報も正直に開示している企業を選びましょう。ネガティブな話が一つもない企業などは存在しません。そのため、「これはできるが、これはできない」と明確な基準を打ち出している企業を選べば、情報を隠している可能性が低い企業を選べるでしょう。

 

2.多角的な発信が多い企業

一面だけでなく、多角的な視点で物事を捉えているかどうかがわかります。こういった企業を選べば、現場とのコミュニケーションが取れているはずですし、何より思い込みでない情報把握ができている可能性が高いといえるでしょう。

 

3.採用基準が明確でぶれていない企業

必須用件と歓迎用件が明確に分かれている、採用基準の書き方が明確で対象が明らかになっている企業は、その会社の中で情報交換や情報把握が十分なされている可能性が高いといえます。

 

4.待遇や労働条件を詳細に話す企業

入社後ギャップが生まれやすい待遇や労働条件などの情報を包み隠さず詳細に話してくれる企業は、情報を隠して入社させようという考えがないため、自分に合う・合わないでシンプルに判断できます。

また、転職者が不安に思うであろうことを見越して伝えてくれているということは、入社後ギャップをお互いに防いだ方が双方にとって幸せだという考えを持っている可能性もあります。

 

5.ステークホルダーに対して配慮ある企業

その企業に関わる取引先・従業員・その家族・株主など、すべてのステークホルダーに対しての配慮が見える企業は新たに採用する従業員に対しても同じように扱ってくれる可能性が高いです。

 

これらのような特徴を見つけておくことで、入社後ギャップを生まない企業を選ぶことができるはずです。もちろん企業が言っていることをそのまま信じるのではなく、自分が調べた情報とすり合わせて整合性が取れているかは自分で確認しましょう。

また、それに関連して転職者側が気をつけるべきこととして、情報収集不足・自分のネガティブ情報を隠している・逆質問で情報を引き出せていないなどは注意が必要です。自分のネガティブ情報もどう改善したかなどの話でしておくべきですし、逆質問は生の情報を得られる機会ですから、積極的に自分が気になったことを聞くようにしましょう。

転職が当たり前になった今でも、転職は人生を大きく左右するものであることに変わりはありません。自分自身が納得できるようにしっかり情報を収集・発信し、お互いのミスマッチをなくすよう努力してみてください。

 

■まとめ

転職希望者や転職者が悩むことも多い入社後ギャップ。入社する前に気づけるポイントやどんな特徴があるかも含めてご紹介しました。入社後ギャップの原因やデメリットを知り、いかに情報を集めることが重要かおわかりいただけたのではないでしょうか。

お互いにとって幸せな転職を実現するために、企業を見る目を養い、自分自身もギャップを生まないような情報発信を心がけていきましょう。