キャリアにおいてスペシャリストの道もありますが、多くの場合はマネジメントの道になります。マネジメントをしていく上で、リーダーシップをどれだけ発揮できるかがとても重要です。3050代の転職では、リーダーシップをもっていることが必須条件であることも少なくないですし、20代の転職では管理職候補になる人材として採用されることも多いため、年代に関係なくリーダーシップをアピールすることはとても有効的です。今回はそんなリーダーシップをよりアピールできる例文を解説付きで紹介します。

 

■リーダーシップを自己PRする例文①:引っ張っていくリーダーシップ

<例文>

「私は背中を見せることで、みんなを引っ張っていくことができます。営業にとって大切なことは、目標数字を達成すること・顧客の課題を解決することにあります。そのゴールに向けてさまざまなことをしていかないといけませんが、「本当に必要なのかわからない」「重要だとわかってはいてもなかなかできない」などを理由に行動に移せないときもありますが、私は誰よりも率先して行動することにこだわりをもっています。実際にやってみないとわからないことが多いため、すぐに行動してみて良い点や改善点を他のメンバーにフィードバックします。いろいろな感情や状況により行動できないメンバーがいるときは、先に私が行動し背中を見せることでモチベーションを高めています。

現職では目標を達成するために重要な指標として、電話(テレマ)の数・アポの数があります。新規開拓がメインであるため、リストに載っている企業に片っ端からアプローチしていきますが、断られることも多く、時にはとても冷たい対応をされることもあります。心が折れかけるメンバーもいる中で、私は誰よりも電話をかけ、誰よりもアポをとることを意識し続けました。他にも、トークスクリプトの作成・マーケット情報の共有・ノウハウの展開・全員外出禁止のテレマタイムの設定・各メンバーへの励ましなど、顧客のため・会社のため・メンバーのため・自分のために自ら行動をし続けました。その結果、1人当たり月平均電話数1000件・アポ数40件のところ、私のチームの平均は電話数1500件・アポ数70件となり、全国1位の売上を達成しました。」

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<解説>

単に「リーダーシップがある」「リーダーシップが強みである」と書くことは避けた方が良いでしょう。もちろんリーダーシップをアピールすることは悪いことではなく、むしろプラスになりますが、リーダーシップという言葉は抽象度が高く、結局どんな強みをもっているのかわからないことがあります。自分なりのリーダーシップとはどういうものなのかを把握した上で、リーダーシップという言葉でまとめずに、かみ砕いた言葉で伝えると良いでしょう。

自己PRする上で大事なことは、①自分の強み→②強みが発揮されたときの状況や課題→③実際に行った行動→④その行動により得られた結果をしっかりと伝えることです。どれか1つでも欠けてしまうと、チープな文章になってしまったり、抽象度が高い文章になってしまいます。

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■リーダーシップを自己PRする例文②:サポート型のリーダーシップ

<例文>

「私はその人“らしさ”を活かしながら、最大のパフォーマンスを発揮させることができます。結果を出すためには、知る→理解する→行動するという3ステップが大切だと考えています。私が直近1年間リーダーを務めていたチームは、私含めて全部で5名おり、当初は全国50チーム中42位の成績でした。実際に行った3ステップは下記の通りです。

①状況把握(知る)

→まずは現状を把握するため週2回、各メンバーと11のミーティングを実施しました。ミーティング以外にも朝会やランチ・帰宅途中などちょっとした時間を使いながらできる限り多くコミュニケーションをとることを心がけました。

②状況理解

→コミュニケーションをとることによって、「顧客のために頑張りたいのに業務が多すぎる」「特に提案するときの資料作成に時間がかかっている」「事務業務ばかりでやりがいがない」「改善したいがどうしたらいいかわからない」という課題を理解することができました。

③課題解決(行動)

→一番業務を圧迫している資料作成については、ほとんど毎回一から作っていたため、いくつかの提案内容に分けたフォーマットを作成しました。改善方法がわからないという課題については、朝会の時間に悩み相談のコンテンツを設けることで、他のメンバーからアドバイスやノウハウをもらえる場を作りました。最後に、やりがいを見いだせないメンバーに対しては、短・中・長期における仕事と人生の目標をそれぞれ設定し、日々目標に向かっているのかコミュニケーションをとりながら、定期的に振り返りを行うようにしました。

上記の3ステップを経て、1年間で2位まで上がることができました。今後もメンバーそれぞれの個性や考えを活かしながら、進むべき道を示し、最大のパフォーマンスを発揮できるようにサポートし続けていきたいと思います。」

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<解説>

リーダーシップと聞くとグイグイ引っ張っていくようなリーダー像を思い浮かべるかもしれませんが、定義は明確にあるわけではなく、いろんなスタイルのリーダーシップがあります。まずは自分のもつリーダーシップ像がどのようなものであるかを伝える必要があります。今回の例文のように、方向性を示しながらサポートしていくこともリーダーシップの1つになります。

リーダーシップを発揮することのゴールは目標数値の達成だけではないことをアピールするのも良いでしょう。パワーマネジメントでとにかく数字だけにコミットするというやり方も間違っているわけではないですが、メンバーの想いや価値観を理解した上で行動できることを伝えることで、協調性がある点・誰とでもコミュニケーションがとれる点・思いやりがあること・顧客志向である点などもアピールすることができます。

取り組んだ内容を詳細に記載することで、その時だからできたものではなく、転職しても活かすことができる点をアピールすることにもつながります。また、最後には自分の想いや今後の活かし方を記載することで、再現性があることをしっかりと伝えることができます。