営業職=モノを売る仕事、と思っている人はいませんか?
実は同じ営業職でも、Web業界は「目に見えない商材」を扱うことが多く、高いスキルが求められます。
今回はWeb業界の営業がどんな仕事をしているのか、紹介致します。
Web関係のお仕事に就きたい人は、是非目を通してみてくださいね。
■Web業界の営業の仕事内容は?
早速、Web業界で営業職として働く人の仕事内容をチェックしていきましょう。
どんな案件を受注することが多いかを知っておけば、仕事にイメージができそうですね。
1.Webサイト制作の依頼を受ける
・自社ホームページ
・採用ホームページ
・オウンドメディアのランディングページ
など対応の幅は広く、クライアントのイメージに合わせて制作できるようヒアリングを重ねます。
特に、企業理念や成長戦略を汲み取ってデザインすることや、目を惹くキャッチーなコピーをつけることが腕の見せ所であり、デザイナーやライターとの連携も欠かせません。
2.システムやソフトウェアの開発を受ける
ソフトウェアやアプリケーションの開発・保守・運営を受けるのも仕事の1つです。
・美容サロンの予約システム
・飲食店のテイクアウトやデリバリー用システム
・ガントチャートやプロジェクト進行を自動管理できるシステム
など、企業のオペレーション改善や工数削減に尽力します。
自社用にシステムを独自開発してほしいニーズも多く、クライアントの現場で働く人たちとの打ち合わせが欠かせません。
また、プログラマーやエンジニアと対等に話せるスキルも求められますので、ITに関する高い専門知識が必要です。
3.インターネットメディアの運営を受ける
オウンドメディア・ブログ・SNSなど、各種インターネットメディアの運営代行を行います。
なかにはランディングページを1から作成することもありますので、Webサイト制作の部分と仕事内容が被ることもあるでしょう。
クライアントが求めるのは自社の露出度アップであることが多く、SEOやGoogleなどサーチエンジンシステムへの理解が欠かせません。
上位表示させたり「バズる」ような結果を出したりすることが顧客満足度に繋がります。
4.Webマーケティングに関するコンサルティングを行う
クライアントのどんなポイントにWebマーケティング上の問題があるのか、コンサルティングするのも営業職の仕事です。
場合によっては専門のコンサルタントに繋げることもありますが、クライアントの悩みや課題に寄り添っていく姿勢がないとそもそも仕事を獲得できません。
また、レスポンス検索広告やリスティング広告など、Web広告に関するさまざまなアドバイスを行うケースもあります。
5.開発要員の確保や収支管理
営業マンはクライアントとうちあわせを重ねて契約締結に向かわせる仕事と思っている人は少なくありません。
しかし、実は開発要員の確保や収支管理も営業職の大事な仕事です。
例えば、自分が取ってきたプロジェクトに対し、納期に合わせて動ける人員がいるか考えておく必要があります。
万が一人員や工数が足りなかった場合、フリーランスや短期アルバイトを雇ったり、同業から人員を引き抜いたり、下請けに依頼したりする計画を立てなければいけません。
また、プロジェクトごとの収益率などを計算し、どこまでコストをかけていいか判断する必要もあります。
会社の行く末を左右する重要なポジションでもありますので、経営に関する知識も必要です。
■Web営業の営業に必要なスキル・適正は?
同じ営業職でも、Web営業には他業界と異なるポイントがあります。
先ほど紹介した仕事内容には、どんなスキル・適正が活きるのかチェックしておきましょう。
コンサルティングスキル
クライアントの悩みに寄り添い、過去どんな取り組みをしてきたか、どんなことがネックになっているのかを深掘りしてヒアリングしていきます。
時にはクライアントですら気づいていない問題点を拾い上げ、自分がその会社の社員であるつもりになって二人三脚で課題解決に向かいましょう。
そのためには、「聞く力」と「話す力」が合わさったコンサルティングスキルが重要です。
専門家のひとりとして深い知見をピンポイントで提供できるよう、ロールプレイングを重ねていきましょう。
豊富な知識に基づく提案力はもちろん、聞く力や観察する力があるとよいでしょう。
Webマーケティングスキル
クライアントは、自社にはないWebマーケティングに関するノウハウを求めていることが大半です。
どんなホームページがユーザーの記憶に残るのか、消費者や求職者を集めるにはどんな角度からアプローチするのか効果的かを伝えるには、Webマーケティングに関する知識が問われます。
どんな手を打つのが効果的か、マーケティング分析の結果や競合他社調査のデータを提示しながら話せれば、クライアントの心をしっかり掴めるでしょう。
プロジェクト管理能力
Web業界は、営業が取ってきた仕事に対し複数の人が関わります。
そのため、デザイナー・ライター・プログラマー・エンジニア・エディター・ディレクターなど、多方面との調整が必要なシーンが多いのです。
上手く調整するためには、プロジェクト管理能力が問われます。
納期から逆算してガントチャートを作成し、クライアントと実際に手を動かす現場との橋渡しをしながら、理想的なサービスを提供していきましょう。
Web業界での就業が未経験であっても、プロジェクトを進行した経験があれば強みになるかもしれません。
キャリアを棚卸して、どんな工夫で乗り切ったか伝える準備をしておくのがおすすめです。
知的好奇心
時代ごとに刻一刻と変化するIT・デジタル・Web業界に属する人は、常に知識のブラッシュアップが必要です。
3年前に常識であったことが今年も常識であるとは限りませんので、新しい情報を常にインプットし続けることが重要になるでしょう。
このようなWeb業界で活躍するには、知的好奇心が欠かせません。
常に勉強し続けるハングリー精神がないと周りに置いていかれてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
反対に、新しいものや流行りものが好きな人には十分な適正がありそうです。
■まとめ
Web業界の営業は、無形財を売る非常に難しい仕事です。
しかし、クライアントに合わせて最適な商品・サービスを1から作り上げられるのが魅力であり、提案力と想像力次第ではどんな提案も可能にします。
ゼロから新しいものを作ることが好きな人や、時代に合わせた新しい発見をしていきたい人は、Web業界の営業にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。