IT営業は、IT企業の売り上げを支える重要な仕事です。
しかし、高いスキルや知識が求められる仕事のため、目の前の業務に必死になりすぎてしまうことも少なくありません。
気づいたら30代40代を迎えて、年収アップできていなかったということも想定されます。
今回は、IT営業が歩むキャリアパスについて解説します。
キャリアパスの描き方も紹介しますので、年々待遇をよくしていきたい人は目を通してみましょう。

■IT営業とは

まずは、IT営業という仕事の概要や年収相場を確認していきましょう。

IT営業の仕事内容

IT営業とは、IT業界に勤務する営業職のことです。

・自社が保有するIT関連のサービス販売及び提案
・プログラマーやエンジニアなど技術者との折衝
・コンペやプレゼンに向けたマーケティング分析
・プロジェクト完了までのディレクション
・契約後の導入支援やアフターフォロー

など、仕事内内容は多岐に渡ります。

プログラマーやエンジニアと対等に会話するためのIT・システム関連の知識が不可欠であり、もちろん営業職として高いコミュニケーション能力やスケジュール管理能力も求められる仕事です。

IT営業の年収

IT営業の平均年収は478万円と言われていますが、実は人により大きな差があることをご存知でしょうか。

就職したての20代前半であれば、350万円程度からスタートするのが一般的です。
そのまま順当に勤続年数を重ねていけば、50代で550~620万程度で落ち着くでしょう。

しかし、トップ営業マンとして高い成績や実績をあげていたり、IT営業の職歴を活かして幅広い仕事にチャレンジしたりする人は、更に高い年収が得られます。
なかには30~40代で年収1,500万円を超える人もいますので、スキルや経験次第だということが分かりますね。

IT営業として高年収を狙うのであれば、早期のうちから明確なキャリアパスを描くのがベストです。
まずは将来の自分がどれくらいの年収を望むか、イメージしてみるのがよいでしょう。

■IT営業が年収アップできるキャリアパス5選

ここからは、実際にIT営業が年収アップできるキャリアパスを紹介します。
どんな道に活路を見出すかは人それぞれですので、自分のキャリアと重ね合わせながら確認していきましょう。

管理職として昇進する

まず、今いる会社で管理職として昇進する方法があります。
同じIT営業でも平社員と部長職とでは年収500~600万円近い差をつけている企業もありますので、役職が上がる程高い年収が期待できると分かります。

そのためには、常に高い営業成績が出せるよう努力しましょう。

人事評価には、営業目標の達成率や顧客満足度など定量的な指標が関係してきます。
まずは自他共に認めるトップ営業マンになるのが近道です。

高インセンティブの会社に転職する

次に、高インセンティブの会社に転職する方法があります。

インセンティブ率が高ければ高い程、売った数に応じて成果給が反映されますので、腕に自信がある人はチャレンジしてみましょう。
場合によっては、月給だけでなく賞与を上げたり、社内表彰されて報奨金が得られたりすることもあります。

ただし、営業力が足りていないと最低保証年収分しか稼げないこともあるため、注意が必要です。
あくまでも自分の腕一本でのし上がっていく方法だと理解しておきましょう。

ITコンサルタントに転身する

次に、ITコンサルタントとして転身する方法があります。

ITコンサルタントとは、ITを切り口にビジネスや経営の問題解決を提案する職業です。
ヒアリング・問題分析・提案・マネジメントに関する高いスキルが必要な上、AIやRPAなど最新技術を用いたアドバイスをするシーンもあり、高い専門性が求められます。

しかし、経営層同士と直接関われるやりがいのある仕事であり、横繋がりで新たなクライアントを紹介してもらえることも少なくありません。
いい評価が出回ればどんどん相談が舞い込んでくるため、高収入が期待できます。

マーケターに転身する

次に、マーケターとして転身する方法があります。
特にWebコンテンツを販売するIT営業職出身の人は、Webマーケターに転身する率が高くなっています。

マーケターとは、マーケティング理論や市場調査に関する専門知識を提供する職業です。
クライアントの成長戦略を支えるという意味では一見コンサルタントと似ていますが、マーケターは販売戦略や広告戦略を立案するのに特化しています。

膨大なデータを緻密に分析するため、デジタルやITに関するスキルは欠かせません。
誰にでもできる仕事ではないため、客観的な視点から納得感のあるマーケターになれれば高い収入を得られるでしょう。

フリーランスとして副業をする

次に、フリーランスとして副業をする方法があります。

実は外部に営業活動を委託するIT企業は多く存在します。
自社で営業マンを抱えるよりプログラミング・エンジニアリング・開発・研究に資金を投資したい企業に多く、フリーランスが営業代行を行うことがあるのです。

企業と直接業務委託契約を締結したり、クラウドソーシングサイト等を経由して単発案件を担ったりすれば、本業以外に副収入を得られます。
本業だけでは得られないスキルを身につけられれば今後のキャリアや転職に活きる可能性もありますので、チャレンジしてみましょう。

■キャリアパスの決め方

最後に、キャリアパスを決める方法を紹介します。
「キャリアパスを考えたいけど何から手をつければいいか分からない!」という人は、是非チェックしてみてください。

将来求める生活レベルから逆算する

将来求める生活レベルから逆算するのが手っ取り早い方法です。

20代のうちに係長まで昇進したい、30代のうちに年収700万はほしい、など年齢ごとのキャリア目標を立ててみましょう。
結婚・出産育児・介護・マイホームの購入などライフプランがある人は、それも加味して考えておくのがおすすめです。

それまで年収400万円だった人が、翌年急に年収800万円になることはほぼあり得ません。
どんな段階を踏んでどうキャリアアップしていくか考えると、具体的になりそうです。

周りの体験談を参考にする

自社の先輩社員がどんな待遇の元で働いているのか、高い年収を稼いでいるIT営業出身者はどんなキャリアパスを描いてきたのか、参考にしましょう。

例えば年収30代で年収1,000万円を希望していても、自社の部長クラスの年収が800万円程度であった場合、そのまま会社にいてもそれ以上稼ぐのが難しいと分かります。
反対に、大成功している先輩社員がいれば、自分と同じ年齢の頃にどんな努力を積み重ねてきたのか聞いてみるのがよいでしょう。

身の回りに適切な人材がいない場合、IT系のセミナーや勉強会に出席してみるのもオススメです。
多くの場合土日や平日夜間に開催されていますので、休日や仕事終わりなどの合間を縫って出向いてみましょう。
自社内だけでは得られない人脈ができ、目から鱗の情報が手に入るかもしれません。

■まとめ

IT営業は日々業務に追われる忙しい身であるからこそ、早期のうちにキャリアパスを描いておくのが理想です。
「こんなはずではなかった」「思った以上に昇進・昇給できないことに気づいた」と後悔することのないよう、自分の置かれた環境を客観視しておくのがよいでしょう。
迷った時は周りや先輩ビジネスマンの意見も参考にしながら、自分に合った道を見つけられるといいですね。